ドコモのスマートフォン、基地局ベースの位置情報が利用可能に


 NTTドコモは、スマートフォンからも基地局を元にした位置情報を取得できるようにする。3月下旬に導入される予定。spモードユーザーであれば利用できる。

 iモード端末では、基地局から位置情報を得て、屋内などGPSが利用できないエリアでもある程度、現在地がわかるようになっていた。今回導入されるスマートフォン向け機能も、iモードで提供されてきた位置情報とほぼ同じ。これまでのスマートフォンでも、基地局情報を利用するAGPS方式を採用するものはあったが、グローバル準拠のモデルなどでは、ドコモの仕様にマッチしていないものもあった。3月下旬からは全てのspモード対応機種で利用できるようになる。

 基地局による位置情報が取得できることで、ビルや地下鉄といった屋内などGPSの電波が取得できない場所でも現在地周辺が把握しやすくなる。アプリによっては、まず基地局情報で大まかな現在地を示し、GPSによる詳細な位置情報を取得できれば、その後反映する、といった表現も可能になる。またグルメアプリなどでは、現在地にピンポイントでマッチさせるよりも、基地局情報で得られたエリアコードを活用するほうが、より多くの店舗を紹介しやすくなることもあるという。また位置情報を使ったゲームも、これまでより利便性が高まると期待される。

 アクセルモバイルの「駅すぱあと」カイト「giveApp」、ゼンリンデータコムの「直感ナビ」、ジョルダンの「乗換案内」、GClueの「Blocco」、マピオンの「MapionMaps」、radikoの「radiko.jp」、リクルートの「RecoCheck」が対応アプリとして名乗りを上げている。

 ドコモのWebサイトでは、準備が整い次第、開発者向け情報が公開される予定。開発者がドコモ側へ登録手続きを行うと、APIキーが発行され、基地局の位置情報が取得できるAndroidアプリを開発できるようになる。このAPIキーは、Webアプリでは利用できない。

 

(関口 聖)

2011/2/24 12:50