2010年12月はPHS出荷量が好調維持、年間実績は3年ぶりプラスに
電子情報技術産業協会(JEITA)は、2010年12月度の携帯電話・PHS出荷数を発表した。
12月度全体での出荷数は290万6000台で、300万台を割り込んだが、前年同月比108.4%でプラスとなった。JEITAでは「スマートフォン人気の高まりが出荷にも良い影響を与えていると考えられる」と評価している。そのうち、携帯電話だけの出荷数を見ると、276万台(前年同月比106.1%)、ワンセグ対応製品は236万9000台(前年同月比113.3%)となった。
またPHSの出荷数は、14万6000台で、前年同月比が187.5%となった。これまでの低調もあって、2010年8月以来、前年同月比はプラスを続けているが、今回は15万台に迫る出荷数となった。15万台近くの出荷数となるのは2008年7月以来のこと。JETIAでは「新しい料金プランが支持された」ことを好調の背景に挙げている。
2010年(1月~12月)の年間出荷数は3327万8000台、前年比106.3%となった。年間の出荷数が前年を超え、プラスとなったのは2007年以来、3年ぶり。また4月~12月の2010年度累計は前年比107.9%とのことで、JEITAでは春商戦に向け、動向を注視する必要があると指摘している。
2011/2/8 16:21