デザイン重視とスペック重視、Media ShakersがM1層を調査
Media Shakersは、M1層(20~34歳男性)とF1層(20~34女性)専門の分析/研究、およびマーケティング/コンサルティング機関「M1・F1総研」において、家電製品購入時の動向を調査し、「デザイン男子 vs スペック男子」としてまとめた。
「デザイン男子 vs スペック男子」の調査は、2009年7月にインターネットを使って実施された。調査対象となったのは、1都3県に住むM1層1000人。
調査ではまず、家電製品購入時に重視するポイントとして、デザイン重視か、それとも機能やスペック重視かを聞いた。その結果、デザイン重視のユーザーは13.4%、機能・スペック重視のユーザーは60.1%となった。
M1層をさらに年齢別に分けると、機能・スペック重視のユーザーは総じて高い。一方のデザイン重視のユーザーは、20~24歳で16.6%なのに対し、30~34歳では11.2%。Media Shakersでは、若い世代ほどデザイン重視の割合が増加傾向にあるとしている。
デザイン重視と機能・スペック重視のユーザーを消費スタイルで比較すると、デザイン重視の男性が衝動買いする割合が高く(47.8%)、機能・スペック重視のユーザーは購入前に事前に調べる割合が高かった(83.7%)。
また、デザイン重視のユーザーは、「可能な限り贅沢したい」(56.7%)、「手軽に手に入るものならば少々高くても買う」(44%)の回答が多く、逆に、機能・スペック重視のユーザーは「常に節約を心がけている」(68.4%)、「買い物の時にクーポンやポイントをよく利用する」(78.9%)の回答が多かった。
なお、両者の訴求ポイントを比較すると、デザイン重視のユーザーは「ついつい最新のものが欲しくなってしまう」(51.5%)、「新商品は試してみる方だ」(53.7%)の割合が高く、新しいものを求める傾向にある。一方の機能・スペック重視のユーザーは、「多少手間でも安く買える手段を探る」(79.2%)、「ブランドやメーカーにこだわらず、安さを重視することが多い」(51.9%)の割合が高く、コスト意識が高い傾向になった。
両者の接触メディアを比較すると、両者とも「テレビ」と「パソコン向けWebサイト」の割合が高かった。このうち、デザイン重視のユーザーは「テレビ」が64.9%、機能・スペック重視のユーザーは56.2%と差が開いた。逆に、「パソコン向けWebサイト」は、デザイン重視62.7%に対して、機能・スペック重視が71.4%と上回っている。なお、「携帯電話向けWebサイト」の場合は、デザイン重視が18.7%、機能・スペック重視が16.6%と逆転する。
Media Shakersでは調査の結論として、家電製品を訴求するためにはターゲットの見極めが求められるとしている。デザイン重視のユーザーは情報に受身な傾向があるため、日常の行動をおさえた上で、商品とユーザーをばったり出会わせるようなコミュニケーションが有効だとし、機能・スペック重視のユーザーには、調べたい欲求をくすぐる仕掛けや、調べられることを前提とした受け皿を用意することが効果的だとしている。
2009/9/29 13:25