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ハイレゾイヤホン同梱、レッドも用意したハイエンドモデル「HTC 10 HTV32」

 auから発売される「HTC 10 HTV32」は、音質やカメラ、処理能力など多方面で性能を高めたHTC製のAndroidスマートフォン。6月中旬に発売される予定。想定される端末価格は一括で7万8840円、毎月割を含めた実質価格は3万7800円で、新規、機種変更、MNPともに同額となる予定だ。

「HTC 10 HTV32」

「HTC 10 HTV32」

 「HTC 10 HTV32」は、4月にHTCからグローバル市場向けに発表されていたモデル。HTCのフラッグシップモデルに位置づけられており、auからは新たなボディカラー「カメリア レッド」が追加され、3色で展開される。

 最近では、海外メーカーが、グローバルモデルを日本のキャリアに導入する際に、おサイフケータイやワンセグ、フルセグといった機能を追加するのが一般的だが、HTC 10はそのようなカスタマイズを最小限にとどめているという。国内用に大きな仕様変更は行っておらず、おサイフケータイやワンセグ、フルセグといった機能には非対応となる。

 au向けに周波数帯を合わせたり、背面のロゴを変更したりといったカスタマイズはされている一方で、筐体も基本的にはグローバル版のHTC 10と同じ。アクセサリーなども、そのまま使うことができる。ソフトウェアも基本的にはグローバル版そのままだが、日本語対応やauのプリインストールアプリは内蔵する。

 本体は金属でできており、アンテナのスリットが上下にある。上部にも樹脂パーツがあり、これも電波感度を上げるための工夫だという。

 ハイレゾ音源の再生を楽しめるよう、ハイレゾ対応イヤホンがパッケージに同梱される。また、パーソナルオーディオプロファイル(PAP)機能により、年齢やジャンル、周囲の環境といった情報を設定する音のカスタマイズも可能になっている。端末本体に内蔵のスピーカーも、ツイーター(端末上部)とウーファー(端末下部)の2ウェイ構成で、高音質な再生を実現する。

 カメラは薄暗い場所でもすばやくピントが合わせられる機能を搭載。これは、レーザーオートフォーカスによるものだ。メインカメラ、インカメラのどちらも光学式手ぶれ補正に対応する。画素1つ1つのサイズを上げた「HTC UltraPixel 2」に対応しており、レンズのF値も1.8と明るい。

 カメラの起動は、約0.6秒で行えるようになった。4K動画の録画がサポートされ、ハイレゾ録音も可能だ。RAWフォーマットでの写真撮影にも対応する。インカメラ利用時に画面を発光させ、フラッシュ代わりにする機能も搭載。セルフィー(自分撮り)でキレイな写真を撮りたいというニーズに応える。

 急速充電のQuick Charge 3.0がサポートされ、30分で約50%まで充電できる。約90分で、100%の充電が可能だ。パッケージにはQuick Charge 3.0対応の充電器とケーブルが同梱される。これは、外部端子にUSB Type-Cが採用されているためだ。

主な仕様

 ディスプレイは約5.2インチ、2560×1440ドット(WQHD)のIPS液晶。メインカメラは約1200万画素、インカメラは約500万画素。

 チップセットは「Snapdragon 820」で、2.2GHz×2と1.6GHz×2のクアッドコア。最大通信速度は下り370Mbps、上り25Mbps。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。SIMカードはnanoSIMサイズ。

 OSはAndroid 6.0。VoLTE、キャリアアグリゲーションに対応。非対応なのはおサイフケータイ、ワンセグ・フルセグ、赤外線通信。防塵に対応するが、防水には非対応。バッテリー容量は3000mAh。

 ストレージ(ROM)は32GB、メモリ(RAM)は4GBで、外部メモリに対応しており、最大200GBもmicroSDXCを利用できる。連続待受時間はLTE利用時で390時間。ドコモと共同で策定した「電池持ち時間」は計測中で、現時点では未定となる。

 大きさは約72×146×9.2mmで、重さは約161g。ボディカラーはカメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールドの3色。

石野 純也

太田 亮三