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ドコモ、緑の「nanoSIM」と一部のフィーチャーフォンで位置情報機能に不具合

 NTTドコモは、4月18日に提供を開始した新たなnanoSIMカードと、過去に発売した一部のフィーチャーフォンを組み合わせると、位置情報サービスに悪影響があることを明らかにした。

 対象となるSIMカードはグリーンの「ドコモ nanoUIMカード Ver.7」。UIMとは、User Identity Module Cardの略で、SIMカードの発展版として登場したもの。一般的に知られるSIMカードと同等のものとなる。

 4月に登場したばかりの最新のものだが、今回明らかにされた事象は、過去に発売されたフィーチャーフォンとの組み合わせで位置情報に関して不具合が起きるというもの。

 具体的には、「ドコモ nanoUIMカード Ver.7」を装着していると、緊急通報時に通知する位置測位の精度が下がる。また、「イマドコサーチ」「ケータイお探しサービス」が利用できない事象、ドコモ位置情報設定ができない事象もある。

 対象機種は、F-01M、F-03L、F-02J、F-05G、SH-03L、SH-02L、SH-02K、SH-01J、SH-03H、SH-06G、P-01J。

対象機種

ARROWSケータイ F-05G(2015年6月発売)

らくらくホン F-02J(2016年12月発売)

arrows ケータイ F-03L(2019年7月発売)

らくらくホン F-01M(2019年11月発売)

AQUOSケータイ SH-06G(2015年6月発売)

SH-03H(法人向け、2016年2月発売)

AQUOSケータイ SH-01J(2016年10月発売)

SH-02K(法人向け、2017年11月発売)

AQUOSケータイ SH-02L(2019年2月発売)

SH-03L(法人向け、2019年7月発売)

P-smart ケータイ P-01J(2016年11月発売)

 原因は、対象機種との組み合わせで、ドコモの位置情報機能が動作しないため。ドコモによれば、「ドコモ nanoUIMカード Ver.7」で内部設定値を変更したことにより、一部のドコモケータイで、位置情報にかかわる情報を正しく処理できなくなった。

 出荷後の4月18日から5月にかけて、一部のユーザーから、位置情報に関する問い合わせが寄せられ、調査の結果、事象が判明したという。

 対策として同社では、事象が発生しないSIMカード(Ver.6とのこと)への交換を挙げているほか、F-01M、F-03L、SH-03L、SH-02Lの4機種については、7月をめどに、問題を解消するソフトウェア更新が提供される予定。