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ベストセラー作家・実業家が語る、タブレットを仕事に活用する方法
2021年6月12日 09:00
新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークが浸透するとともに、仕事場は従来の「会社のオフィス」だけではなく、自宅やサテライトオフィス、カフェといった場所にも広がった。
そうした中で、スマートフォンやタブレットもパソコンと並んで仕事のツールとして重要な位置を占めつつあるようだ。仕事におけるタブレットの使い方を、ファーウェイ・ジャパンが主催する場で、クロネコキューブ代表・作家の岡田充弘氏が語った。
岡田氏は、会社組織の在り方が従来のように上からの指示で動く「ピラミッド型」からそれぞれの役割で結びつき、個人で完結する「プロジェクト型」が特にIT関連の企業などにおいて台頭しつつある現状を解説。
加えて、新型コロナウイルスの影響により、仕事場がオフィス以外にも広まっていることについて「価値創造する場所すべてがオフィスになる」と語る。仕事道具がデスクトップパソコンしかなかった時代は、会社のオフィスだけが仕事場だったが、スマートフォンやタブレットの登場でさまざまな場所で仕事ができるようになったのが現在という。
岡田氏は実際にタブレットを使う際にあえてメイン端末として利用することにはこだわっていないという。タブレット端末はパソコンやスマートフォンに不足するものを絶妙にカバーするものと語る。
パソコンとスマホの中間がタブレット
岡田氏は、小型軽量なスマートフォンの場合、連絡やアポイント獲得、検索といった作業に活用するという。仕事中でなくてもスキマ時間を活用できるのがポイントと説明する。
一方のパソコンはもちろん、スマートフォンのように気軽には扱えないが、さまざまな作業を高いレベルでこなせる。タブレット端末は、タブレットはその両方の特性を持ち、スマートフォンとパソコンでやる作業の一部をタブレットでしていると語る。
岡田氏は活用のコツとして、動画や電子書籍の閲覧、会議や商談などで紙媒体資料の置き換えとしての利用を提言する。加えて、同氏の実際のタブレットの使い道としては、パソコンの拡張ディスプレイが最も多いという。ついでビジネス誌(電子書籍)の閲覧、タスク・カレンダー確認が続くという。特に電子書籍や紙媒体のように廃棄コストなども抑えられる点を評価した。
タブレット導入でやるべきこと3つ
岡田氏はタブレットを仕事に活用する上で最初に用意しておくべきことは3つと語る。1つは保護フィルムとスタンド(ケース)の用意だ。デバイスはできるだけ軽いほうがいいと同氏。
2つ目には初期設定と不要なアプリのアンインストールもしくは非表示化。仕事に使うための道具と考えた場合、メモリーなどリソースの消費を抑えるという意味と、集中力を削ぐようなアプリは仕事の邪魔にならないように、目につかないように対処すべきという。
Androidの場合、アプリを無効にすることでドロワーなどから非表示化することもできるので、そうした機能を有効活用しても良いだろう。
最後に、仕事に使用するパソコンやスマートフォンとのデータ連携だ。仮に、パソコンで作っていたデータに急な変更を加える必要が出たとして、それが出先だったらオフィスなどに戻るまで手がつけられない。
そこでスマートフォンやタブレットにも作業のデータを同期しておくことで、急な作業にも対応でき、生産性が大きく変わると説明する。
自分の要求を満たすデバイスを選ぼう
総務省の調査によれば、13歳~69歳のタブレットの利用率は27.9%。このうち、スマートフォンとパソコンを併用する人は31.3%。そこにタブレットも加わると16.3%程度になるという。この差がタブレット普及のポテンシャルになるのではと岡田氏は分析した。
一方、民間企業の調査による企業のタブレット導入効果では、業務効率化・改善といった効果が高いとされているが、研修・トレーニングや営業スタッフの訪問件数の増加といったところで今後、普及の可能性があるのではと語る。コロナ禍におけるeラーニングの普及や営業用のツールをタブレットに配信し、顧客先で営業活動をするといった方法を具体例として挙げた。
岡田氏は、ファーウェイ製のタブレットを使った感想としては「MatePad T10s/T10/10.4」を使った中では、T10sが最もバランスが取れているとコメントした。
画面サイズや性能などが仕事の道具として扱いやすいという。
ただし、それぞれのユーザーによってそのデバイスに求めるものは千差万別だ。実際に自身が仕事の道具としては「自分がデバイスに何を求めるか」「どんな仕事をするのか」といったポイントを抑えながら選択すると良いだろう。