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【今日は何の日?】6年前のスマホってどんな感じ? auが2014年夏モデルと「au WALLET」を発表した日
2020年5月8日 06:00
6年前、auが2014年夏モデルを発表
6年前の2014年5月8日、auは2014年夏モデルを発表、タブレット含む8機種が紹介された。また、現在のau PAYのプラスチックカードとなる「au WALLET」についての発表もあった。
通信技術としていずれの機種も、キャリアアグリケーションに対応していたが、LTE上での音声通話「VoLTE」には非対応であった。auでのVoLTE対応は、同年9月発売のiPhone6まで待たねばならなかった。
isai FLは4K動画撮影をサポート
LGとKDDIが共同開発した「isai FL LGL24」は、約1320万画素のCMOSカメラ搭載で、4Kサイズの動画を撮影することが可能だった。同機種のディスプレイは4Kではなく、撮影動画を4K画質で楽しむには、別途4K対応ディスプレイなどが必要になる。ただ、ワイドQuad HD(WQHD、2560×1440)の、5.5インチ高解像度IPS液晶ディスプレイを備えているため、細かい文字など鮮明に表示することができた。
4K動画撮影やデジタルノイズキャンセリングなどソニーらしいXperia ZL2
ソニーモバイル製の「Xperia ZL2 SOL25」は、約5インチのフルHDディスプレイを採用し、約2070万画素カメラで4Kサイズの動画を撮影することができる。こちらもディスプレイは4Kではないため、本体だけでは4K動画を見ることはできないが、一部分を拡大して再生することができ、高解像度撮影をしっかりと楽しめる。
現在の最新機種では、複数のカメラで一眼レフのような背景ぼかしなどを実現しているが、この機種は1つのカメラでその機能をサポートしていた。
他にも、ノイズキャンセリング機能の搭載など、ソニーらしい機能が備わっている一方、連絡先の交換などができた赤外線通信に、非対応となった。
高速AF、心拍センサー搭載のGALAXY S5
サムスン製「GALAXY S5 SCL23」は、5.1インチでフルHDの有機ELディスプレイに、約1600万画素カメラを装備する。
約0.3秒とスピーディーにピントを合わせてくれるオートフォーカス機能を備えた。
背面には心拍数を計測するセンサーがあり、指を当てることで心拍数を測定できた。この心拍数や歩数計機能などは専用アプリで確認・管理することができる。
他にも、IPX5/X7、IP6Xの防水防塵仕様やディスプレイにフッ素コート加工が施されるなどの機能があった。
三辺狭額縁で5.2インチのIGZOディズプレイを搭載、AQUOS SERIE
シャープ製の「AQUOS SERIE SHL25」は、5.2インチのIGZO液晶ディスプレイを搭載。三辺狭額縁のデザインも採用し、ハイエンドクラスモデルとして発売された。
上下左右360°撮影を可能にする全天球撮影機能「Photo Sphere」や4K2K動画撮影機能を搭載。防水機能は、キャップレスでIPX5/7相当の防水性能を備えた。
プラスチックカードの電子マネーサービス、au WALLET
この発表会では、新機種の他に新たな電子マネーサービスの「au WALLET」を開始することが発表された。当時のサービスは、プラスチックカードでの提供であった。
マスターカードと提携し、世界のマスターカード加盟店で使用することができる。200円で1ポイント貯まるなど、現在のau Payのポイントシステムとさほど変わらない。
スマートフォンのアプリの提供があり、チャージや残高の確認が行えたが、今のau PAYのようにQRコードを表示して決済するといった機能はなかった。
提供されるプラスチックカードには、NFC対応のICチップが埋め込まれていた。このチップは、auショップでポイントがたまるなどのキャンペーンに向けて搭載されたものであり、「MasterCard PayPass」でのタッチ決済に使用できるものではなかった。
au WALLETが誕生した約5年後に、QRコード・バーコードで決済できるau PAYがスタート。急速に普及したキャッシュレス決済、特にQRコード決済の爆発的普及で後発のau PAYに統合されていくことになった。プリペイドカードの同サービスは「au PAYプリペイドカード」として、引き続きサービスが継続される。