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【今日は何の日?】2007年4月23日、ドコモが「904iシリーズ」「2in1」を発表した日
2020年4月23日 06:00
2007年の4月23日は、NTTドコモが「904iシリーズ」の5機種を発表した日です。同日に開催された発表会では、各機種に加え、1台の携帯で2つの電話番号とメールアドレスが使える「2in1」や、クレジットカードサービス「DCMX GOLD」などが発表されました。当時の本誌でも各機種の詳細からサービスの記事を紹介しています。
904iシリーズとして発表された5機種は、「N904i」「P904i」「SH904i」「F904i」「D904i」。全機種で2in1や、定額で着うたフル配信サイトを利用できる「うた・ホーダイ」に対応し、一部の機種では、インカメラからの映像や加速度センサーをもとに端末の動きを検知し、直感的に操作できる「直感ゲーム」への対応が特長とされていました。
2in1は、月額945円(発表当時)で、もうひとつの携帯電話番号とメールアドレスが利用できるサービスです。ひとつめの携帯電話番号とメールアドレスをそれぞれ「Aナンバー」「Aアドレス」とし「Aモード」、2つ目を「Bナンバー」「Bアドレス」とし「Bモード」とすることで、モードを切り替えて発信者番号、発着信履歴を切り替えることができます。また両モードを同時に使用できる「デュアルモード」も用意されていました。
モード切り替えを行う場合は、端末暗証番号の入力が必要で、切り替えるまでは異なるモードの情報を参照できないなど、セキュリティ対策もされており、ビジネスとプライぺートで切り替えて利用することが提案されていました。
FOMA契約のフィーチャーフォン向けに現在でも提供されていますが、すでに2019年9月30日をもって新規申込受付を停止しています。スマートフォン向けに提供されることはありませんでしたが、「DSDS」「DSDV」などで電話番号の使い分けは可能で、そうした機能を代わりにしている方もいらしゃるでしょう。
ほかにも、現在の「dカード GOLD」の前身となる「DCMX GOLD」も4月23日に発表され、受付が開始されました。補償内容は異なりますが、カード付帯の「ケータイ補償」はサービス開始時から提供されています。
発表会では、iモードやDCMXなどを仕掛けた夏野剛氏が登壇。「DoCoMo 2.0」のロゴを掲げ、ドコモが変わり、904iシリーズで(他社へ)反撃すると意気込んで発表しました。
その後同氏は、後継モデルの「905i/705iシリーズ」の発表会では姿を見せず、904iシリーズの発表会が最後のプレゼンテーションとなりました。2008年4月9日には、同社を退社する意向であることを明らかにしました。