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新放送「i-dio」が防災情報の配信実験でケーブルテレビと連携

 新放送サービス「i-dio」を統括するBIC(ビーアイシー)らは、東京都内3区にてケーブルテレビ(CATV)網と連携した自治体向けの防災情報配信サービスの実証実験を9月26日に開始する。

 「i-dio」は、旧アナログテレビ帯を使用したマルチメディア放送サービス。音声や映像を放送するコンテンツサービスのほかに、防災情報を配信する「V-ALERT」という仕組みが用意されている。

実証実験イメージ

 今回の実証実験では、「V-ALERT」として放送した防災情報をケーブルテレビ局で受信し、ケーブルテレビのネットワークを通じて公民館などの自治体施設に再放送するという内容。

 「V-ALERT」は、自治体からの防災情報や避難情報などをテキストデータを放送局が受信して、音声合成技術を用いて音声とテキストを放送で伝達するシステム。あらかじめ定めたエリアごとに配信するエリアコード機能を備えている。実証実験において、ケーブルテレビを用いた再放送の品質やエリアコード機能の伝達性能などが検証される。

「V-ALERT」システムイメージ

 実験対象エリアは、ケーブルテレビ局の東京ケーブルネットワークがサービスを展開する東京都荒川区、千代田区、文京区。実証実験において、東京圏でi-dioサービスを展開する東京マルチメディア放送とBICおよびVIPの3社や東京ケーブルネットワーク、関連自治体とアンテナ事業者らは「CATV網を活用した自治体情報配信実験協議会」を組織する。