【WIRELESS JAPAN 2009】
UQブース、試作機や各種端末を出展
タッチ&トライコーナー |
国内で初のモバイルWiMAX方式による高速データ通信サービスを展開しているUQコミュニケーションズのブースでは、自社ブランドのサービス「UQ WiMAX」向けの端末だけではなく、メーカーブランドの端末も数多く展示されている。
展示されていたのは、サービス開始当初から提供されているUQ WiMAX対応の4機種や、アイ・オー・データ機器、NECアクセステクニカなどがメーカーブランドで提供する端末。また、WiMAX端末を装着できるモバイルWi-Fiルーターも展示されていた。
参考出展されていたのは、クラリオンのPND(Personal Navigation Device)だ。北米では、Wi-FiとBluetoothに対応した同形状のPNDが販売されているとのことだが、展示されていたのはWiMAXモジュールを内蔵したもの。通信機能を利用して、Google Mapsから店舗情報を取得する様子などが紹介されていた。将来的には地図の更新なども通信経由で検討していくとのことで、モバイルWiMAXという広域の無線通信だからこそ可能な機能の実現が期待される。
また法人での採用を想定した機器として、凸版印刷による「デジタルサイネージ端末」が展示されている。ICカードリーダーも接続されており、ユーザーが会員カードなどをかざせば情報配信できるほか、商品側にICタグが付いていれば、かざすと映像コンテンツがディスプレイに表示される、といった使い方も可能という。WiMAXモジュールを内蔵しており、通信経由で内蔵コンテンツを更新する。
このほか、WiMAX端末を装着したノートパソコンや、モジュール内蔵のノートパソコンが数多く展示。多くの来場者がそのスピードを体験していた。同社コーポレート部門 部門長の小池 竜太氏によれば、現在は安定した基地局展開が可能になってきたという。基地局の配置スケジュールが計画的になったことで、先に設置された基地局のチューニング作業も将来配置される基地局の影響を考慮した形で行えるようになり、結果的に従来よりも電波環境が向上しているという。特に7月16日に大規模なチューニング作業が行われた結果、これまで電波が届きにくかったエリアでの感度が大幅に向上した。
同社Webサイトでは、実際に通信できた場所を紹介しているが、小池氏は「先日まで300カ所程度に留まっていたが、田中(孝司社長)の号令一下、社員総出で実測を行い、現在は約3000カ所の情報を掲載している」と説明。今後の課題は、何よりもエリア拡充と述べていた。
NECアクセステクニカのWiMAX端末は組込用Linux OS「Moblin」に対応 | UQ WiMAXの端末 |
Wi-Fiルーターなど | 基地局装置も展示 |
クラリオンのPND。ブラウザなども搭載する | 凸版の「デジタルサイネージ端末」 |
lenovoのThinkPad T400S | 富士通のLOOX R |
(関口 聖)
2009/7/22/ 20:11