大人にも役立つ？　イエローページ型ブースター・シート

ごく普通のアメリカンな分厚い電話帳に見える。子供が複数いたら、人数分揃えるのも楽しそうだ

　筆者の昔からのお気に入りガジェットメーカーのひとつが米国の「Fred」だ。ほとんど何の役にも立たないおちゃらけグッズや、目立ちたがり屋のためのファンキー商品が主流だ。最近は、「ガラクタ貿易」の店頭などでもFred社の商品を見かけることが多いので、少しずつ日本国内でもメジャーな存在になりつつあるようだ。

　不景気も本格的に社会に根を下ろし、多くの人が、ある程度のお金で楽しめるお馬鹿グッズを、ストレス解消を兼ねて衝動買いしているのかもしれない。そんなFred社だが、たまには少しは人の役に立つモノも販売している。

　今回、ご紹介する「BOOST - YELLOW PAGES BOOSTER SEAT」がそれだ。米国では、大人と小さな子供が同じテーブルで食事をする際、小さな子供を座らせる椅子の上に、分厚い電話帳を置いて、子供と大人の座高差を調整することがよくある。

　しかし、ちょいと置くには電話帳はけっこう重いし、子供がソースやミルクをこぼせば、電話帳は台無しとなる。電話帳の形はそのままで、本物の電話帳のデメリットを克服したツールとして登場したのがこの「BOOST - YELLOW PAGES BOOSTER SEAT」なのだ。

　重量は本物の電話帳に比べて圧倒的に軽く、ソースやミルクなどの液体が染みこむ心配は皆無。汚れてもすぐに洗い流せる。加えて、本物の電話帳よりクッション製がある。良いことずくめの「BOOST-Yellowpage Booster Seat」だが、もうひとつ、実は、大人が使っても快適なのだ。

　もっとも、大人にお勧めの使い方は椅子の上に置いて座るという使い方ではない。椅子のない和室などで、ずっと床に座っていて腰が痛くなった経験ある方は少なくないだろう。そうした経験の持ち主なら容易に推測できると思われるが、正座イスや座椅子、あるいは座敷イスなどさまざまある和室用のイスと同様、座る台にすると、足腰の負担を軽減してくれるのだ。

イエローページ風のデザイン	横から見ると、きれいにお尻が収まるよう施された凹凸がわかりやすい	子供がテーブルに届くよう、椅子の上に置いて高さを調整する