本日の一品

最大60WのUSB PD給電に対応したポータブル電源「Jackeryポータブル電源708」

 大容量のモデルが望ましいことは分かっていても、それなりのお値段ということもあり、なかなか上位モデルに手が出せないのがポータブル電源だ。

製品本体。Jackery製品ではお馴染み、濃いグレーとオレンジのツートンカラー

 筆者も最初は実売2万円前後のエントリーモデルを購入したのだが、災害を前提に必要な容量を計算していくと、とてもではないがその容量では足りない。そうこうしているうちに自宅だけではなく実家にも必要ということになり、今回新しいモデルを調達することになった。

同梱品一式。車内でチャージするためのケーブルも同梱されている

 最終的にたどり着いたのが、筆者がすでに所有しているJackeryの「ポータブル電源240」の約3倍、19万1400mAhの容量を持つ大容量モデル「ポータブル電源708」である。単純に容量を追加したいだけならば、2台目3台目を買い足す選択肢もあったのだが、今回このモデルを購入するに至った最大の理由は、USB Type-Cによる急速充電に対応していることだ。

500mlペットボトルとのサイズ比較。高さはほぼ等しい
同社の3万円前後のエントリーモデル「ポータブル電源240」(右)との比較

 ポータブル電源は、各社ともにこのクラスのモデルになると、コンセントは2口以上、さらにUSB Type-Cを搭載し、USB PDによる急速充電に対応するようになる。本製品もUSB PDに対応し、最大60Wの出力に対応していることから、ノートパソコンの充電にも利用できることが特徴だ。ちなみにスマホであれば約40回のフル充電が可能であるなど、家庭用のポータブル電源としてはポテンシャルはかなり高い。

 Jackeryを選んだ理由はいくつかあるが、廃棄にあたっての回収をメーカーが受け付けていることが大きい。ポータブル電源はその回収方法がまちまちで、モバイルバッテリーであれば回収の窓口となってくれる自治体や販売店も、ポータブル電源は受け付けていないのが現状だ。その中でJackeryは数少ない自社回収を行っているメーカーゆえ、将来的に困る可能性が低いだろうと考えたというわけだ。

正面。エントリーモデルでは1基のコンセントが本製品では2基、またUSB Type-Cポートを搭載するのが大きな違いだ
ポート類は正面にまとめられているため背面は何もない
側面も排気用の穴だけでポート類はない
本体を充電するためのポートも正面にあるので、背面を壁に寄せて設置しても問題ない

 使い勝手の面では、ポート類がすべて正面に配置されているのも利便性が高い。他社製品はポートが前後に分散していたり、あるいはほぼすべてのポートが正面にありながら本体充電用のポートだけは背面にある場合も少なくない。本製品はすべてが正面にあるのでアクセスしやすく、また壁際ギリギリに寄せて設置してもケーブルが干渉することがない。

 実際に使ってみた限りでは、正面中央の液晶画面も見やすく、期待通りの使い勝手のよさだ。上部のハンドルを折りたたむことで天板部が完全にフラットになるのも、実際の利用シーンでは重宝するはずだ。ソーラーパネルなどのオプションが豊富に用意されたこの製品、セールによって価格が大きく変動するので、購入にあたってはタイミングをよく見極めることをおすすめする。

USB Type-Cは最大60WのUSB PDに対応。見た限りでは電流電圧の組み合わせにもおかしなところはない
製品名発売元実売価格
Jackeryポータブル電源708Jackery8万4500円