本日の一品

2万円以下で買える窓ふきロボット「HOBOT-188」の実力は?

 自宅の掃除は筆者の仕事。なのでできる限り掃除の効率化を図るべく、最近ではロボットの力を借りており、ロボット掃除機は2台が連日フル稼働している状況です。

 ですがもう1つ、以前から掃除で効率化を図りたいと考えていたのが窓です。筆者が住んでいるような都市部の狭小住宅は、2階どころか3階建ても当たり前なのに加え、狭いながらも光を多く取り入れるため窓の数が多いことから、窓掃除は結構骨の折れる仕事なのです。

 それゆえ全ての窓を拭くのは年に1度くらいしかやっていないのですが、さすがにこの状況はどうにかしたい。なのであれば床と同様、ロボットに窓ふきを任せればよいのでは? と思い窓ふきロボットを色々探してみたものの、どうにも値段が高い。使ったことがないものに3~5万円を払うのは勇気がいるな……とここ数年来悩んでいたのですが、そんな時に見つけたのが「HOBOT-188」というものです。

窓ふき掃除機の「HOBOT-188」。エントリーモデルということもあって機能は少ないが、サイズは小さく扱いやすい上、低価格だというのもポイント

 HOBOTは窓ふきロボットではよく知られたメーカーで、HOBOT-188は同社の中でもエントリーモデルというべきもの。製品自体はそれほど新しいものではないようですが、なぜか最近になってECサイトなどで販売が始まったのに加え、値段も2万円を切っていたことから早速購入してみたのでした。

 HOBOT-188は窓ふきロボットとしては小型で、重量は940gと片手でも持てるサイズ感。バッテリーも搭載していますがあくまで緊急時の予備で、基本的には常時ACアダプターにつないだ状態で利用するようです。そのため電源ケーブルはかなり長く、取り回しにはやや注意が必要かもしれません。

常に電源に接続した状態で利用するため、付属の電源ケーブルはかなり長い。落下防止用のワイヤーも同様に長いので扱いに注意

 ですが使い方はそれほど難しいことはなく、専用のクロスをパットに装着して電源をつなぎ、掃除したい窓に張り付けて電源を入れるだけ。するとロボットが窓を吸引して自動的に張り付くので、後はリモコンで掃除を開始すれば自動で動き出して窓全体をクロスで拭いてくれます。

クロスを装着したところ。マイクロファイバー製で空拭きでも汚れは意外とよく落ちる

 動きとしては一度窓の一番上まで移動した後、左右に移動しながら徐々に下に下がっていき、一番下までたどり着いたら終了という感じ。最初に空拭きした後、クロスを変えて再び動かして水拭きするという流れで掃除をするようですが、雨で砂ぼこりが少し付いた程度の窓であれば、空拭きだけでもかなり汚れが落ちる印象です。

クロス装着後に窓にくっつけて電源を入れれば、吸引して窓に張り付いてくれる

 一般的なベランダ窓であれば1枚当たり4分程度で掃除が終わりますが、表と裏×2回動かす必要があるので16分、水拭きもするとなるとその倍の時間とクロスが必要なので、1台で1日に掃除できる窓の枚数には限界があると感じました。また電源ケーブルと落下防止用のワイヤーをつなぐ必要があることから、室外の窓を掃除する際などにはケーブルの取り回しに困るというのも課題です。

 加えて吸引する関係上、掃除機と同じくらいの騒音がするので夜に使うのは難しいとも感じてしまいます。ただ勝手に掃除してくれるのはやはり便利ですし、吸引力も強く窓にしっかりくっついてくれるので安心感もあります。

実際に動作させているところ。動きは音は掃除機並みに大きいが、上手に動いて窓全体を拭いてくれる

 ついでに言えば上位モデルでは可能なスマートフォンで操作できなかったのもやや残念ではありますが、窓掃除を楽にするという目的は果たせそうです。ただ、小さくて窓数が多いという住宅事情を考慮するならば、1台では掃除できる窓の数に限界があるので、真に効率化を図るにはもう1台くらい必要かもしれません。

製品名発売元実売価格
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