本日の一品

発売が遅れていた360度全天球カメラ「IQUI」の専用バッテリーケースを買った

 昨年秋に 鳴り物入りで登場した「IQUI」は、THETAの生みの親であるRICOH発ベンチャーのVECNOS社がTHETAの開発経験を生かしたよりコンパクトなペン型360度全天球カメラだ。

 発売日に購入した筆者だったが、残念なことに筆者のメインスマホである「Galaxy Z Fold2 5G」では不具合が多過ぎて全く使えず、長らくサブ機の「Huawei Mate20 Pro」で使っていた。

昨年秋にIQUI本体を買い、楽しみにしていた専用充電ケースを年明けに買った
手持ちでアクティブに撮影するカメラはスリムデザインが多いがIQUIは超細い
IQUIは単体では安定性が悪く、三脚も無理そうなので専用スタンドが付属する

 幸いなことに最新バージョンのアプリ「IQUISPIN」ではまだ多少不具合はあるもののGalaxy Z Fold2 5Gの見開きの大きな画面でも動作するように改善された。

 そんなこともあって当初の出荷予定からかなり遅れて出荷された「IQUI専用バッテリーチャージャーケース」を手に入れた。

 IQUIはこの手のカメラの中では最もスリムでペンのようなイメージ。THETAよりもかなり底面積が小さく自立するのは確実に水平が確保されている場所以外では難しい。

 そのため本体には専用の充電コネクターとそれを周囲から支えるシリコン製のスタンドが付属する。

専用スタンドのコアになるのはUSB Type-C充電ポートの付いたコネクター
バッテリーチャージャーケースはワイアレスイヤホンと同様の母艦充電型

 今回手に入れたIQUI専用バッテリーチャージャーケースは、最近よく見かける完全ワイアレスイヤホンのモバイル型充電ケースと同様、ケース内に充電用バッテリーを内蔵している。

 IQUI専用バッテリーチャージャーケースの場合は、IQUI本体を約2回分充電できる容量のバッテリーが入っている。母艦のフル充電には約4時間が必要だ。

 ケースを開けるとIQUIが少し斜めに起き上がるようになっていてIQUI本体を取り出しやすくする便利な仕組みだ。

 極めてコンパクトなIQUIは基本的に撮影者が指につまんでシャッターを押すのが最も一般的な想定シーンだと思うが“イエ~イ!”という掛け声で勢いで撮影する時以外にはスタンドを利用して周囲360度を撮影したい場合も多い。なので筆者の場合は本体付属のスタンドセットを手放せない。

 IQUIは先輩格のTHETAと異なり、スマホ側でリモートシャッターを押すときも、そのときIQUIの4つのカメラが捉えている周囲360度の全天球映像は、たとえ静止画でも動画でもスマホ画面上には何も表示されず画面のモニターはできない。

これでアウトドアでのバッテリー切れも心配なくなる
IQUIとスマホアプリを繋いでも撮影映像のモニタリングはスマホではできない

 アプリであるIQUISPINは、単なるリモートシャッターと撮影画像をワイヤレス環境で吸い上げる為のストレージ、ビューするツール、レタッチしてSNSなどで共有するためのアプリだ。

 それゆえにTHETAよりもスタンドアローンでアクティブに活用するのが想定シーンなのだろうと思う。できることなら、撮影画像に写り込んでしまうのは良しとして、IQUI専用バッテリーチャージャーケースに装着したままのIQUIを垂直まで立ち上がってくれると嬉しかった。今後の改善に期待したい。

 専用アプリであるIQUISPINのバージョンアップで手持ちで撮影した大きなファイルサイズの動画のスマホへの転送も問題なくできるようになったので、最近はOculasのヘッドマウントディスプレイに360度全天球動画を転送して楽しんでいる。

軽量コンパクトなIQUIとOculas Goの組み合わせで手軽に360度全天球動画を楽しめる
製品名発売元価格
IQUI専用バッテリーチャージャーケースVECNOS9680円