SHURE SE530の音ったらもう!!
SHUREのSE530。SE210なんかにも使われているソフト・フォーム・イヤパッドを採用する。視聴できるショップがあれば、ぜひ一度、聞き慣れた曲&プレイヤーを使ってのご試聴を。お値段がお値段だけに、視聴後、いったんショップを出て、コーヒーでも飲んでから、また視聴を!! つーか、かなり魅惑の音を出しますヨ。 |
ここのところ、SHUREのSE210を使っていた拙者。なーんか電車に乗る機会がすげー増えたので、移動中、そーとーお世話になっている感じ。
しかし時々、体調的に絶好調でありかつ耳が敏感な時、なーんかSE210の中~高音あたりに非常に小さな違和感があったりして。「あれ? このシンバルとかハイハットの音って、こんなに素っ気なかったけ?」とか「このボーカル、なんかドライっていうかこーシットリ感が……」といった、小さな引っ掛かりが。
帰宅して、手持ちのE5cとかE4cとかと聴き比べてみると「ん? E5cだとやっぱりキレイな高音が!?」と思ったりして再度SE210とか使ってみると「おりょ? こっちもなんかちゃんと鳴ってる気が」みたいな中途半端な結論に。まあ、些細なコトなんスけどね。
恐らく、電車で移動中、体調的に絶好調となりつつ偶然にも耳が敏感になり、音が気になったりし、その後行動して帰宅して各種イヤホン比べてみると、うやむやな結論が出たりして。一日動いて疲れているからか、前述で感じたような違和感がナイ、というか感じ取れていない、のか!? こういう経験を何度かした。
そのウヤムヤ感を払拭するべく、SHUREのイヤホンとしては非常に評判の高いSE530を試してみた。室内や、電車での移動中に常用てな感じで。
SE530に関して拙者的結論を言えば、コレ、スゲくイイっす。ドライバ(音を出すデバイス部)が3つ入っている(2個は低音用で1個が高音用)なので、低音大迫力系のイヤホンかナ!? と思いきや、拙者が特に感じるのは高音域の透明感っつーか混ざりモノ無し感っつーか。非常に鮮明・繊細に響くのであり、このイヤホンでは「なんかハイハットが」とか「ボーカルのツヤが」という違和感を得たこと全然ナシっす。
また、全体的にかなり克明に音を伝えてくてるイヤホンだとも感じる。ロック系の音楽なんか聴いても、音がマゼコゼになって潰れるとか聞こえにくいという印象がない。ショボいイヤホンだとサウンド全体が(ロック系音楽特有の)ディストーションでごまかされるようなトコロがあるじゃないスか、でも、SE530だと“ディストーションがキレイに録音されている”ことがよくわかったりして。
あと、低音。ドライバ2個ってコトで、あるいは低音酔いするよーな感じかと思ったら、他の帯域の音を潰すことがないストイックな響きをする。でも、ドラムやベースがハッキリかつ十分力強く聞こえるのだ。
SE530で音楽聴いてると、全てのレンジで、なんかこう発見や納得があって、楽しいんですよ。遮音性も高いんで、混雑した電車の中でも音楽に集中し、音をよく愛でることができる、みたいな感じ。
あるいは、そういうイヤホンって、例えばE5cとかのモニター系ってんでしょうか──全部聞こえちゃう系のイヤホンだと、時々“聴き疲れ”することがあると思うんですよ。でも、このSE530の場合、全体的な解像感っていうんですか、音のディテイルがどのレンジでもシッカリと聞こえてくるものの、長時間聴いててもヘンな“もうお腹いっぱい感”がなく、気分が良い。拙者的にとってはそーとーな優れものだと感じている。
ただ、高価ですけどネ。でも実にイイです。けど、その値段払えば、ある程度高音質のヘッドホンとiPod買えたりしますけどネ。でも、ユーザーの音への集中力が超高い時でも、ボロが出ないイヤホンだと思いますなコレ。
こんな顔してても60kHzくらいまでの音が聞こえちゃう猫ちゃん。世の中がそーとーウルサく聞こえることであろー。 |