スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
Bluetooth対応LEDランタン型モバイルバッテリー
2018年4月2日 06:00
Bluetooth対応LEDランタン型モバイルバッテリー
↑この見出しをご覧になって「はぁ?」って思いました? 思いましたよね~。筆者も書いていて「なんだコレ?」とか思ってしまいました、ハイ。この、何だかわけのわからないナニは、BioLiteの「BaseLantern」(公式ページ)です。一見よくわからねえ感じですが、筆者はかなり愛用中♪
このBaseLantern、製品の立ち位置としては、まずアウトドアで使えるLEDランタンであること。そしてLEDランタンとしては珍しい「Bluetooth経由でスマートデバイスからコントロールできる」という機能を持つこと。さらにUSB接続のモバイルバッテリーとして、USB充電対応デバイスを充電できること。もうひとつ、BioLiteの「SiteLight(サイトライト)」シリーズLEDランプを接続して点灯させることもできます。
一見、イロイロな機能をゴチャマゼにした感じで、さらにモバイルバッテリーとしてもLEDランタンとしてもかなり高価な印象……なんですが、使ってみると案外イイ。オートキャンプや車中泊にコレがあると、道具として便利に活用できつつ、持ち物を減らすことができます。ともあれ以降、BaseLanternの機能や使用感について書いてみたいと思います。
Bluetoothで制御できるLEDランタン
BaseLanternは複合機器ですが、目玉機能は「Bluetooth接続」です。というわけで、まずはスマートフォンなどスマートデバイスからBluetooth接続して使えるLEDランタンという切り口で見てみましょう。
スマートデバイスを使い、BaseLanternをBluetooth経由でコントロールするときに使うアプリは「BioLite Energy」。Android版とiOS版があります。
このアプリを使うと、BaseLanternの各種点灯モードをリモートで切り換えられるほか、明るさや色などの点灯状態をユーザープリセットとして保存したり、ユーザーが近づくと点灯・遠ざかると消灯したり、音楽に合わせてLEDが点滅したりと、イロイロなリモート操作が可能。BaseLanternは、もちろん単体でも点灯・消灯や色変更など各種点灯モードを変えられますが、専用アプリを使うとBaseLanternのほぼ全ての点灯モードを細かく使いこなすことができます。
わーイロイロできて楽しい♪ というのが最初の印象ですが、使っているとかなり実用的。
たとえば、LEDランタンを高めのところから吊して使った場合。一般的なLEDランタンなどですと、立ち上がってLEDランタンに手を触れないとオンオフも調光もできません。ですがBaseLanternの場合、手元からコントロール可能。テントでシュラフに入った状態でもBaseLanternのオンオフや調光やタイマー設定などができます。車中泊などでも同様、LEDランタンに手を伸ばすためにゴソゴソと腰を上げたりせずとも、手軽に扱えるというわけです。
なお、スマートフォンなどスマートデバイスとは複数台のBaseLanternをペアリングできます。また、どのBaseLanternをコントロールするかも、アプリ側から選択できます。
購入当初は「まあスマートフォンでLEDランタンを遠隔操作とかって、最初しかやらないんだろうな~」とか思っていました。が、リモート操作自体がスムーズで、基本的にアプリの操作のみでOK。室内照明のリモコンと同様、使いはじめると手放せない便利さがBaseLanternのリモート操作にもあります。というわけで、最初はより安価なほうのBaseLanternを購入したんですが、その後に大容量のBaseLantern XLを追加購入した筆者なのでした。
LEDランタンとしてはどうか?
話がやや前後しますが、BaseLanternはLEDランタンとしてどうなのか? 前述のように、内蔵バッテリー容量の違いでBaseLantern(7800mAh)とBaseLantern XL(12000mAh)があります。モンベルオンラインショップ税別価格はBaseLantern(7800mAh)が1万3000円、BaseLantern XL(12000mAh)が1万6000円です。
本体のみで使った場合、点灯モードは3つあります。白色で前後両面が発光するモード(長押しで無段階調光可能)、白色で片面のみ発光するモード(長押しで無段階調光可能)、赤色発光モード(長押しで点灯色をフルカラーから選択可能)です。 また、消灯する直前の発光状態は記憶されるようで、次回点灯時はその状態で点灯します。
単体で使うとシンプルに使いこなせるBaseLanternですが、秀逸なのは光の放たれ方。前後2面全体に光が回り、周囲を満遍なく照らすことができます。面発光というイメージですが、発光の均一さもなかなかナイス。発光面の下部にLEDが組み込まれているため、下部がより明るく点灯してしまいますが、光量の偏りはさほど違和感がないレベル。
難点はサイズと質量でしょうか。587gや653gという重さがありますので、登山やハイクだと少し躊躇しちゃうかも。また、そこそこ嵩張ります。ですので、クルマやモーターサイクルでの携行のほうが現実的かもしれません。
モバイルバッテリーとして
BaseLanternは一般的なUSBモバイルバッテリーと同様に使うこともできます。本体側部には給電用USBポートが2つあり、出力は2.1A+1A。2つのポートを同時に使う場合、一方が2.1A出力となり、もう一方が1A出力となる仕様です。
ほか、サイトライト接続ポートが2つあり、そこにBioLite「SiteLight(サイトライト)」シリーズLEDランプを接続可能。SiteLightは数珠つなぎにも対応する「LEDランプ部分だけのライト製品」で、独自のプラグで電源に接続すれば点灯します。また現行のSiteLightシリーズには独自プラグをUSBプラグに変換するアダプターが付属しているので、それを使えばUSBモバイルバッテリーなどと接続しても点灯します。
これらのSiteLightシリーズですが、ひとつの電源で複数のLEDランプを点灯させられつつ、コンパクトに収納できたりもするので、なかなか便利。数珠つなぎにして好みのスタイルで利用できる点も実用的です。BaseLanternにはこれらSiteLightシリーズを2系統接続でき、SiteLightシリーズのベース電源として使えるというわけです。
ちなみに、BaseLantern側のSiteLight電源ボタンにより、接続したSiteLightの一括オンオフと無段階調光が可能。2系統のSiteLightをそれぞれコントロールすることはできず、一括制御となるのがやや残念。ですが、SiteLight側の電源ボタンを使えばBaseLanternに接続したままで不要なSiteLightをオフにすることもできますので、まあ普通に実用的ですネ。
てな感じのBaseLantern。LEDランプ好きの筆者は無駄にアレコレとLEDランプを買っちゃうんですけど、BaseLanternは久々の筆者的メガヒットLEDランタン。基本的にアウトドア用ですが、単体でもスマートデバイス経由でもスムーズに使えますので、室内用や非常用として汎用してもいいと思います。ちょっとお高いですけど、興味のある方はぜひチェックしてみてください♪