みんなのケータイ

 仕事柄、原稿を書きながらラジオをよく聞きます。元々からして結構なラジオ好きだったのですが、フリーライターになって自宅にいる時間が長くなったせいか、さらによく聞くようになりました。朝、夕、晩、深夜と、1日6時間以上聞く日もしばしばです。

片耳式Bluetoothヘッドセット「JABRA MINI」でradikoを聞けるかチャレンジ

 そんな私ですから、外出時にもラジオは手放せません。車の運転中はもちろん、散歩中でもお気に入りの番組の時間になると、手持ちの名刺サイズラジオの電源を入れてしまいます。

 一方で、スマートフォンでラジオが聞ける「radiko」も大活用中。都心部に出かけたり、電車に乗っている時にラジオを聞くには、ノイズもなく便利です。

 ただ、本来のラジオ受信機(イヤホン巻き取り機構付き)を肌身離さず持っている身からすると、radikoを聞くための手間すら億劫な時があります。ポーチからイヤホンを取り出す→絡まったイヤホンを解く→イヤホンをスマホに挿す→アプリを立ち上げる……と順序よくやればいいのですが、満員電車の中で、しかも立ったままでは結構大変です。

 聞くのはラジオなのだからそこまで音質にはこだわらない。イヤホンケーブルの取り回しさえシンプルになればいい。そこで、片耳式のBluetoothヘッドセットでradikoを聞けるかチャレンジしてみました。用意したのは、JABRA MINIというモデル。某カメラ店で3580円でした。

 isai FLとのペアリングをサクッと済ませ、radikoアプリを起動。すると、あっけないほど簡単にラジオが聞けました。音質も十分でした。

 ここからは推測も交えた私の独自検証になりますが、JABRA MINIがA2DPに対応していることが重要なようです。isai FLのBluetooth設定画面を見ると、JABRA MINIでは「音声出力」「メディアオーディオ」の2つのプロファイルに対応していることがわかります。このうち「メディアオーディオ」がA2DPに相当するもの(のはず)で、実際にチェックボックスをオフにするとradikoが聞こえなくなります。

 対して、手元にあったA2DP非対応Bluetoothヘッドセットをisai FLに接続すると、そもそも「メディアオーディオ」のプロファイルが表示されません。

ペアリングして……
「メディアオーディオ」がオンになっていれば、radikoはもちろん、YouTubeや音楽アプリの音声も聞けました

 というわけで、片耳式Bluetoothヘッドセットはどうしても「通話用」のイメージがありますが、「音声モニター」として使うのは結構アリではないでしょうか。ちなみに「Google マップ」アプリのナビゲーション音声も聞けました。

音量ボタンも搭載。端末側の「音楽、ビデオ、ゲームとそのほかのメディア」の音量を操作するのではなく、ヘッドセットの音量を上下させられます

 それとオマケでもう1つ。関口さんの連載でお馴染み(?)のIngressとの相性を検証してみました。Ingressはポータルの距離などを英語音声でナビゲーションしてくれますが、これを上手くBluetoothヘッドセットで聞けないものか?

 結論から言いますと、isai FLでは「アプリ操作中は音声を聞けるが、画面をオフにすると音声が停止する」という仕様になっておりました。とはいえ、ポータルまでの残り距離を音声でカウントダウンしてくれると、なんというか……ワクワク感が違いますね!