あのNのスリムがスマートフォンで
7月に入り、各社の夏モデルが続々と発売され始めた。新機種が発売されるシーズンになると、一般メディアでのケータイ関連の露出が増えるせいか、友だちや仕事関連でお付き合いのある人たちから新製品に関する相談を受けることが多い。
中でもこの半年くらいの間で、急速に増えてきたのが女性。と言っても本コーナーで書いておられるような“デジタルにも強い”お姉さま方ではなく、もう少しフラットというか、ニュートラルにデジタルと接している女性からの相談が多い。当然、そのお題の中心は「スマートフォンにしようと思うんだけど……」という話。
おそらく本誌の読者のみなさんも似たような感じで「頼られてる(利用されてる)」かもしれないけど、女性のスマートフォン乗換の相談って、なかなか難しいんです。相手が男だったら、「CPUはデュアルコアで……」「ディスプレイはタッチパネルだから……」「カメラも気になるだろうけど、実はメモリがだな……」「データ通信は最大○○Mbpsで、テザリングも……」なんて感じで、スペック中心に話ができるし、そんなデジタルに強くない人でもある程度は理解してくれる(はず)。
これに対し、女性はデザインやカラー、機能が重要なファクターを占める。でも、そういったソフトな話ばかりで答えていると、いろんなところで情報を仕入れてくるらしく、「Xiって、どれくらい速いの?」とか「電池の持ちは?」「インカメラが……」なんて感じで、結構、ハードウェア絡みの質問でも突っ込まれる。ある意味、男性よりも欲張りなのかもしれません。
2007年発売のN905iμ(左)から受け継がれてきたハイスペックスリムのテイストを受け継いだ2012年夏モデル「MEDIAS X N-07D」(右) |
じゃあ、そんな欲張りな相談をしてくる人って、どんなケータイを持っているのかというと、わりと目にするのが折りたたみのNのスリムモデル。そう、N905iμから続く「ハイスペックスリム」「エレガントスリム」と呼ばれてきたシリーズ。ボク自身もN905iμを使っていたことがあるけど、後継モデルは女性向け路線が強調されて、人気も高く、街中でも見かけることが多い。
そんなNのスリムモデルのDNAを受け継ぐのが先日発売されたばかりのNECカシオ製スマートフォン「MEDIAS X N-07D」だ。ボクは昨年末発売のMEDIAS LTE N-04Dを使っていて、今年3月にはMEDIAS ES N-05Dが発売されたけど、今回のMEDIAS X N-07Dは、NECならではのスリムボディに、フルスペックを凝縮。Android 4.0に1.5GHzデュアルコアプロセッサを搭載し、防水防じん、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、810万画素メインカメラ&130万画素インカメラに、NOTTVまで入ってる。
このフルスペックを搭載しながら、薄さ7.8mmというスリムボディで、幅も約67mmに抑えられている。ボディ背面の角も丸みが付けられていて、非常に持ちやすい。ボクは手が大きいので、ラクに持てるけど、このサイズ感なら、女性にも持ちやすいんじゃないかと思う。デザイン的にも「ハイスペックスリム」「エレガントスリム」のテイストをうまく受け継いでいる感じ。
当時、スリムなボディで高い人気を得たN905iμのボタン部側のボディとほぼ変わらないボディに、ハイスペックを凝縮。ディスプレイ周囲のフレームも上品なイメージ |
これだけ薄いと、電池の持ちが気になるところだけど、MEDIAS X N-07Dは1800mAhの大容量バッテリーを搭載していて、連続待受時間が約520時間、連続通話時間が約370分。これは今夏のNTTドコモのwithシリーズでは最もロングライフだし、ひと回り大きいサイズのモデルが多いNEXTシリーズと比較しても遜色ないレベル。
さらに、急速充電に対応しているので、付属のACアダプタを使えば、1時間の充電で約80%まで充電できるの注目ポイント。万が一、帰宅後に充電を忘れても朝起きて、出かける準備をしている間に充電できるし、外出先でもACアダプタを持っていけば、ちょっとした空き時間に充電できるのは心強い。
とまあ、なかなかのハイスペックモデルなんだけど、実際のところ、どれくらい使えるのか、どんな機能がいいのかという話は次回以降、順次、お伝えしますね。