メールはタッチ入力より音声入力が楽チン!

2012年7月13日 06:00
(村元正剛)

 iPhoneの「Siri」や、ドコモの「しゃべってコンシェル」など、最近、スマートフォンの音声エージェント機能が注目を集めている。どちらも「話すだけでひと通りのことができる」と言えるほど万全のものではないが、「Siri」は暇つぶしの遊び道具としても楽しめるし、「しゃべってコンシェル」は、地図や経路などの検索には重宝するように感じている。

 音声がらみの機能で、筆者がエージェント機能よりも多用しているのが文字入力。最近は、メールやメモなどのテキストを音声で入力できる機種が増えている。筆者が所有しているスマートフォンでは、iPhone 4S、GALAXY S II LTE SC-03D、Xperia acro HD SO-03D、AQUOS PHONE 103Hなどが対応している。おそらく、今後はスマートフォンの標準機能になってくるのではないかと思うし、ぜひ、そうなっていただきたい。

 いつまで経ってもタッチでの文字入力に慣れない筆者にとって、しゃべるだけでメールを作成できるのは非常に心強い。さすがに仕事中や電車内など、周囲に人がいる状況では使いづらいが、通勤や移動で道を歩いているときなどは気兼ねなく使える。認識精度も徐々に高まっているようで、ささやくような声で、わりと早口で話してもしっかり認識してくれる。その便利さに気づいてからは、利用する機会がどんどん増え、iPhone 4Sでは、もはやタッチよりも声で入力することのほうが多いくらいだ。

 しかし、筆者が現在メインで使っているAndroid端末、AQUOS PHONE 103SHは、プリインストールされている日本語キーボードが音声入力に対応していない。このため、アプリを使って音声で入力できるようにしている。
 
 筆者が使っているのは「声でラクラク文字入力!音声入力まっしゅ」(無料)というアプリ。単体で使えるアプリではなく、マッシュルーム対応の日本語入力アプリと連携して使う仕様で、「Simeji」「ATOK」などに対応している。筆者は「ATOK」(1500円)で使っているのだが、素早く音声入力を行え、認識精度もまずまず良好。人名や地名など固有名詞を含むと、おかしな変換方法が表示されることもあるが、メールで頻用する定型文などは、ほぼ一発で入力できる。

「ATOK」のキノコのアイコンから「声でラクラク文字入力!音声入力まっしゅ」を起動できる「お話しください」という画面が表示されたら、入力したい言葉を話す。Googleの音声入力機能を利用する
「お疲れ様です」と話すと、1~2秒後には、このような候補が表示される。ここからタッチするだけで入力完了。やり直す場合は、右下の「音声入力」をタップするメールでよく使う文言であれば、高い精度で正しくテキスト変換してくれる。ただし、「。」と改行は手動で行った

 フリック入力などでスピーディーに文字入力できる人には必要ないだろうが、タッチで誤入力して消したり、消しすぎて再度入力したり……といったことを繰り返してイライラしている人は、使ってみる価値があるのではないかと思う。