SH-12Cの3D撮影機能を試す

2011年6月30日 06:00
(村元正剛)

 AQUOS PHONE SH-12Cの最大のセールスポイントは「3D」だろう。ツインカメラを搭載しているので、3D写真はもちろん3D動画も撮れる。前モデルのLYNX 3D SH-03Cのようにカメラを動かしながら撮影するといった手間も要らない。画面も約4.2インチと大きいので、3D画像を見るときもそれなりの迫力を期待できる。

 だが、筆者は3Dにはさほど興味は惹かれなかった。3Dってものに対して「すぐに飽きる」という印象を持っているからだ。

 筆者がケータイで初めて3Dを体験したのは、2009年に発売された日立製のWoooケータイ H001。取材で会った開発者に裸眼で3Dが見られる技術を聞き、それに感動して即買いしたモデルだ。しばらくは「お~、すげ~!」と感動し、友人や知人に合うたびに見せびらかしたのだが、、1~2カ月くらいの間に飽きてしまった。H001には3D撮影機能が付いておらず、コンテンツに乏しかったことも飽きた原因だが、「絶対的な必然性を感じなかった」ということのほうが大きかったと思う。

 最近は、3D上映される映画も多い。筆者も1作だけ見たことがある(恥ずかしいので、あえてタイトルは言わない)が、作品は面白かったものの途中には目が疲れてしまい、終盤のいちばん盛り上がる場面では熟睡してしまった経験も持つ。

 というわけで、どちらかといえば低いテンションで、SH-12Cの3Dカメラを使ってみたわけだが……。

 感想を先にいえば「なかなか良い」である。3Dだからといって操作が難しいわけではなく、2Dと同じように撮影できるのがいい。シャープ製のスマートフォンは、タッチ操作で細かい撮影設定ができる(わかりやすいから積極的に使える)ことも評価しているのだが、3D撮影時もこうした操作を楽しめる。

 また、3D画像とはいえ、2Dの画像を重ねているわけなので、そのまま2Dの画像として活用できるのも便利。ただし、3D撮影時は2D撮影時よりも画角がかなり狭くなるので、2Dでしか使わないのなら2Dで撮っておくべきだろう。