大画面で動画を楽しむ

2010年10月26日 06:00
(法林岳之)

 IS01はスマートブックという独特の形をしているけど、その分、ディスプレイサイズが5インチと大きいため、ブラウザでWebページを見るにしてもメールの画面を表示するにしても何かと役に立つ。たとえば、動画再生も大画面を活かす使い道のひとつ。

 IS01に限らず、Android採用端末全般に言えることだけど、通常のケータイと違い、IS01はいろいろなフォーマットの動画や音楽を再生できる。わずか数年前まで、通常のケータイで動画を再生するため、いろんなツールを駆使して、解像度はどれくらい、ビットレートはこんな感じ、ファイルサイズはこの程度に抑えて……なんて変換をしていたのが懐かしいやら、バカバカしいやら(笑)。まあ、それはそれで面白かったんだけどね。

 IS01の取扱説明書によると、再生できる動画フォーマットとしては、「.3gp/.3g2/.mp4/.m4v/.wmv/.asf」が挙げられている。.3gpや.3g2はケータイで撮影するムービーの形式としておなじみだけど、.mp4や.wmvなどはどちらかと言えば、パソコンでおなじみの形式だ。

ペガシスの「TMPGEnc Movie Style」は機種を選んで、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで自動変換できる。複数のファイルを同時に連続で変換することも可能

 たとえば、.mp4や.m4vはiPhone向けに広く利用されており、iPhone用動画変換ツールとして公開されているもの、販売されているものを使えば、わりと簡単にIS01で再生可能な動画を作成できる。ボクが使っているペガシスの「TMPGEnc MovieStyle」は、あらかじめ変換したいハードウェアの項目が用意されていて、それぞれのウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップすれば、あとは自動的に変換してくれる。この他にも有償のものやフリーのものを含め、いろいろな動画変換ツールがあるけど、オンラインソフトは僚誌「窓の杜」の「エンコーダー・コーデック」あたりが参考になるかも。また、.wmvや.asfについては無償で提供されている「Windows Liveムービーメーカー」が利用できる。

 動画を楽しむもうひとつの方法は、ブルーレイディスクレコーダーとの連携。通常のケータイでは標準機能になりつつあるけど、実はIS01でも利用できる。IS01を付属のmicroUSB-USB変換ケーブルで対応するブルーレイディスクレコーダーに接続し、ブルーレイディスクレコーダーからダビング転送をすれば、microSDメモリーカードに書き込まれる。あとはIS01のメディアプレーヤーで再生できる。

 シャープのサポートページには、対応するブルーレイディスクレコーダーとして、シャープ製の8機種が掲載されているけど、ほぼ同等の機能を持つソニー製レコーダーの「おでかけ転送」でも同様のダビングができた(筆者宅のBDZ-RX100で確認)。

 ファイルサイズと転送時間については、転送する動画サイズがVGAクラスか、QVGAクラスなのかにもよるけど、今回、知人のご実家がBSの番組に出るということで、15分番組を録画したところ、VGAクラスでは約110MB、QVGAクラスでは約57MBだった。転送時間もレコーダー側で携帯電話用動画を同時録画をする設定にしていたので、ほんの数分で済んだ。ボクの活用スタイルだと、なかなか動画を楽しむチャンスが少ないけど、出張のときに持っていったりするのには、結構、楽しいかもしれません。

付属のUSBケーブルで接続して、ブルーレイディスクレコーダーと連携。ダビング10の制限対象になるけど、BSやCSの番組もIS01にダビングして、楽しめる転送した番組はメディアプレーヤーで再生可能。画面右下の[画面サイズ]にタッチすれば、全画面で再生することもできる