スマートフォンと「Google マップナビ」でお出かけ

2010年9月30日 06:00
(津田啓夢)

 先日、「G空間EXPO」という地理関連のイベントに行くため、パシフィコ横浜まで足を運んだ。普通に向かうのもつまらないと思い、会場までは現在β版が提供されているAndroid向けのカーナビゲーションアプリ「Google マップナビ」を使ってみることにした。

 アプリを起動し、「ぱしふぃこよこはま」と音声で入力。「はし彦お子様」とか誤認識でもしてくれたら話のネタになるのだが、しっかり「パシフィコ横浜」が表示された。目的地の登録は非常にスムーズ。普段利用することの多いauの「EZ助手席ナビ」でもあわせて試したが、目的地検索→登録が楽ちんな点は「Google マップナビ」に分があるようだ。

 音声入力機能もポイントの1つだが、スマートフォンとフィーチャーフォンという画面サイズの違いもあるだろう。地図の視認性の良さはフィーチャーフォンでは得られがたいメリットだ。また、地図をタッチですいすいと操作できる点も気持ちがいい。

 ただしナビ機能については、まだまだこれからという印象だ。都内から横浜までの経路は、最初に表示される到着予想時間こそ「Google マップナビ」の方が短かったが、交通情報が反映されない点はやはり気になる。折しもその日は休日、幹線道路の渋滞に巻き込まれることになってしまった。EZ助手席ナビならば渋滞に巻き込まれないというものでもないが、渋滞を考慮したナビが可能な点は1歩リードといったところだ。

 気になったのは音声案内のタイミングだ。数Km先右折、数m先右折といった情報は目安になるが、いざ曲がる交差点に進入してから交差点を右折と案内されることがあった。このあたりのタイミングについては、ナビタイムとKDDIの共同提供の形をとるEZ助手席ナビの方がこなれている印象を受ける。周囲に遮蔽物がない交差点では案内のタイミングに大きな差はないようだ。

 なお、ナビ機能は電池がすぐになくなる。もし本格的に導入するならば何らかの給電手段を用意すべきだろう。今回はカーオーディオに搭載されているUSB端子から給電することでことなきを得た。

 「Google マップナビ」は目的地検索が早いので、たとえばバイクや自転車乗りが路肩に止めてさっと目的地を確認する、そんな使い方にも向いているかもしれない。なにより無料なので気軽に使いやすいはず、一度お試しあれ。