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「AQUOS R5G」がAndroid 11にバージョンアップ

【AQUOS R5G SH-51A】

Android 11にバージョンアップした「AQUOS R5G SH-51A」。設定アプリ内の「AQUOS便利機能」の内容も更新されている

 昨年来、NTTドコモのメイン回線で利用してきたのがシャープ製「AQUOS R5G SH-51A」。仕事柄、いろんな機種を試すため、機種変更や契約変更は、日常茶飯事だけど、仕事で使うメイン回線の機種変更は、1年に1回程度に落ち着いてきている。

 一般的な機種変更のタイミングが3年前後と言われていることを考えると、それでも頻度は高い方なんだろうけど、以前に比べれば、使う期間が延びてきたことは確か。試用する端末なら、データの移し替えなどはそんなに苦にならないけど、メイン回線の端末ともなれば、着実にデータを移したいわけで、その手間を考えると、ちょっと二の足を踏んでしまうわけだ。

 そうは言いつつ、昨年、AQUOS R5G SH-51Aを使いはじめたときは、正直なところを書いてしまうと、「たぶん、早く機種変更するかもなぁ」なんて考えてた。これは端末に不満があったわけではなく、AQUOS R5G SH-51Aがサービス開始と同時に発売された端末であるのに対し、サービス開始以降は各社から次々と5G対応端末が発売されて、そっちに目移りするかもしれないと予想していたからだ。

 しかし、いろんな機種に目移りしながらも結局、1年間、使い続けることができたのは、バランスの良さと安定度ということになるのかな。正直なところ、カメラは他機種にもアドバンテージがあるし、発売当初にセールスポイントとしてあげられた「8K動画」も再生環境や編集環境が整っていないし、動画を撮るシチュエーションもそんなに多くないので、あまり活用することがなかった。実は、昨年4月に緊急事態宣言が発出されたとき、Impress Watch Videoの「ケータイしようぜ!!」をインプレスで収録できないため、自宅で撮影したことがあった。このとき、ビデオカメラ(ハンディカム)のほかに、同時にAQUOS R5G SH-51Aの8K動画でも撮影してみたところ、確かにきれいなんだけど、動画のデータがデカすぎて、使うことができなかった。

Android 11にバージョンアップするときの画面。「インストール時間は28分です。」と表記されている。トラブルもなく、スムーズにバージョンアップされた

 一方、安定度という点では、やはり、アップデートがきちんと提供されていることが大きい。実は、この1年間、NTTドコモとシャープは、7回のソフトウェアアップデートを提供していて、不具合の修正だけでなく、Androidプラットフォームのセキュリティパッチも着実に適用されてきた。

バージョンアップ直後に表示される画面。この次の画面でサポートページへのリンクが用意されていて、追加された機能などの内容が確認できる

 そして、いよいよ8回目のアップデートが今年4月に公開され、ついにAndroid 11へのバージョンアップが提供された。シャープがAndroidプラットフォームのOSバージョンアップに積極的なのは、本誌でも何度も報じられているけど、今回は単にAndroidプラットフォームのバージョンアップだけでなく、Android 11の新機能に加え、昨年後半からNTTドコモのスマートフォンに搭載された機能、最新の「AQUOS sense5G」に搭載された新機能も追加されている。

NTTドコモの2020-2021冬春モデルに搭載された「スグアプ」も追加された

 たとえば、NTTドコモが昨年10月から提供されている「スグアプ」もそのひとつ。端末を振って、任意のアプリを起動できるもので、初期設定では「d払い」が設定されている。ちなみに、「スグアプ」は「Xperia 1 II SO-51A」「Xperia 5 II SO-52A」「arrows 5G F-51A」「Galaxy S20 5G SC-51A」「Galaxy S20+ 5G SC-52A」など、他のAndroid 11へのバージョンアップが提供された機種にも搭載されている。

指定した場所に移動したとき、テザリングをON/OFFできる「テザリングオート」を新たに追加

 シャープ独自の機能としては、「AQUOS sense5G」に搭載された「テザリングオート」や「Payトリガー」が挙げられる。筆者の「AQUOS sense5G」のレビュー記事でも説明したけど、「テザリングオートは」自宅や取引先など、あらかじめ設定した場所に着いたとき、あるいは設定した場所から離れたとき、テザリングを自動的に起動できるという機能。現在はあまり外出する機会が少ないため、筆者はあまり利用できていないが、自宅に光回線などがないユーザーにとっては、有用な機能と言えそうだ。

指紋センサーの長押しで決済アプリなどを起動できる「Payトリガー」も追加された

 「Payトリガー」は「スグアプ」に近い機能で、指紋センサーを長押しすることで、任意のアプリを起動できるというもの。「d払い」は「スグアプ」に任せるとして、「PayPay」などの他の決済アプリ、「セブンイレブン」アプリなどのコンビニ系アプリなどを起動したいときに便利だ。

 この他にも「ゲーミング設定」やカメラの「ナイトモード」対応など、有用な機能が追加されているので、気になる人はシャープの「Android 11対応OSアップデート」のWebページをチェックしてみることをおすすめしたい。

 そんなことを書いていたら、5月10日にはシャープが新機種の発表会を開催するそうだ。バージョンアップした「AQUOS R5G SH-51A」は快適なんだけど、だんだんそっちも気になってきました。さて、どんなスゴいヤツが登場するのでしょうか。

この1年間、5Gのエリアになると、何となく「ドコモスピードテスト」を実行していた。何度か1Gbps超えを体験したけど、もっとも印象的というか、納得したのは、NTTドコモ本社の受付でした(笑)。たぶん、これが最速だったかも……