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ロンドンで「Mate20 Pro」を使ってみました
【HUAWEI Mate20 Pro】
2018年10月19日 06:00
ファーウェイがロンドンで「HUAWEI Mate20」シリーズ4モデルを発表しました。プレス関係者には評価機として「HUAWEI Mate20 Pro」が配布されましたので、約1日と短い時間ですが使ってみた印象をお伝えします。
Mate20 Proは6.39インチ、3120×1440ピクセルの有機ELディスプレイを採用。ディスプレイも背面パネルも端がカーブしているので手になじみ、とても持ちやすいサイズです。Midnight Blueの背面パネルは「Hyper Optical Pattern」という非常に細かく浅い溝が施され、サラッとした触感です。プレゼンテーションのビジュアルではもっと深い溝に見えて、ザラザラしているのかなと思ったのですが、そんなことはなく、光沢もあります。指紋がつきにくいとのことでしたが、意外とつきます。
Mate20 Proのウリの1つ、ディスプレイ内の指紋センサーは、ディスプレイ中央からやや下の位置にあります。スリープ状態で画面にタッチしたり、ディスプレイが点灯してロック解除画面になったときに指紋のアイコンが表示されるので、そこに登録した指を押し当てると画面ロックを解除できます。
ただ、従来モデルの指紋センサーより、心持ち強めに押し当てないと認識してくれないときがあります。また、画面の中程にあるので、机の上に置いてある状態で親指を当てようとすると、ちょっとキツイ体勢になりますので、親指以外の指も登録しておくといいと思いました。
まだ慣れないので使いにくいと感じることもありますが、先進っぽさは感じます。一方、新しい3D顔認証もかなり認識が速いです。指紋認証と顔認証の両方とも登録して使うと、ロック解除はいつでも非常にスピーディにできて快適です。
アイコニックな背面のトリプルカメラとライトは少し出っ張っています。同時に発表された「Porsche Design Mate20 RS」がフラットに処理されていたので、こちらもがんばってほしかったところですが、背面の中央にあるせいか、机に置いて操作してもガタガタしないので、まぁ良しとしてます。
Androidのおなじみの「ホーム」「戻る」「履歴」の3つのナビゲーションキーで操作できますが、このキーを隠して、ジェスチャーによる操作も可能なので、こちらを使ってみました。ただ、1日で慣れることはできませんでした。
ホーム画面に戻るときの、下から上へのスワイプはiPhone X以降と同じなので大丈夫ですが、戻る操作は、ついつい画面下部をタッチしそうになります。同じ場所を何度もタッチするのはまったく疲れませんが、ディスプレイの端から中央に向かってスワイプする動作は、指に少し力が必要で、回数が多くなると面倒です。もう少し使い続けたら慣れたかもしれませんが、1日では無理でした。P20 Proなどの、フロントの指紋センサーを使って行うシングルナビゲーションの方が使いやすいと感じました。
発表会でもっとも会場が沸いたのが、ワイヤレスの給電機能です。ワイヤレス充電に対応したiPhoneをMate20 Proに重ねると、iPhoneに給電できます。ただ、これを利用するシーンはあまり想像できません。面白い機能ですが、実用的とはいえないような気がします。
さて、注目のカメラですが、Leicaのトリプルレンズカメラの構成が少し変わって、モノクロセンサーはなくなりました。今回は標準(27mm相当の広角)、16mm相当の超広角、光学3倍の望遠(80mm相当)の3つのレンズです。
ロンドンはご存知の通り歴史的建造物が多く、高い塔のある教会を撮るのに超広角レンズが非常に役立ちました。後ろに下がれない場所でも、0.6倍の超広角モードを使うと教会全体を収めることができます。ケンジントン庭園やタワーブリッジも広々とした感じで撮れました。撮影で街を巡った日は小雨が降るあいにくの天気だったのですが、それでもずいぶん明るく、くっきりきれいに撮れました。
P20 Proを初めて使ったときは夜景に感動しましたが、今回は超広角の便利さに驚かされました。乱れていたのでご紹介しませんでしたが、ホテルの部屋を超広角で撮ると、部屋全体が入るのでびっくりします。Mate20 Proは旅行にベストなスマホとなりそうです。