みんなのケータイ
小さなコミュニティに「LINE@」が便利
2018年2月19日 06:00
筆者は、週に一度、地元でとあるスポーツをしています。地域の人々が作るクラブに所属してチームとして楽しんでいるのですが、地味に悩むのがコミュニケーションツール。そんなのLINEでいいんじゃない? というあなた、その通りなんですが、世の中そう簡単にはいきません。
ざっくり言えば、「メンバーのITリテラシーレベルが幅広い」ことが大きな課題です。ログイン手続き(IDやパスワードの取得)などの手間が少なく、それでいてクローズドで……みたいな課題を考えていくと、なかなか難しい。たとえばLINEのトークグループ1つだけだと、雑談と連絡が混ざってしまい、大事な情報がスルーされる可能性が出てくるわけです。
とはいえ、以前と大きく異なるのは、スマートデバイスの普及度合い。数年前はまだフィーチャーフォンな人がいたのですが、今ではほとんどの人がスマートフォンかタブレットを手にしているのです。
メンバーの手間を減らしつつ、大事な情報を伝える手段として、Facebookや、無料のグループウェア、サークル活動支援のサービスなどを検討してきましたが、ここへ来て、筆者が気づいたのが「LINE@」の存在です。
「LINE@」は、法人や店舗の利用を想定したサービスです。LINEユーザーに対して、たとえばお店のクーポンやキャンペーン情報を配信するためのアカウントを運用していくアプリというわけ。運営側とユーザーとの間で1対1の対話もできますし、一方的なメッセージ配信や、タイムラインへの投稿といった機能があります。パソコンのブラウザから利用できるのも好印象。
しかし2015年からは個人でもアカウントを取得・開設できるようになりました。今回ご紹介するのは、この“個人向けLINE@”の活用です。LINEのトークグループとの大きな違いはやはり一方通行の配信ができるということ。大事な情報を集約しつつ、通知の頻度を増やしすぎない(うざくならない)というのが重要なポイントです。無料版では、月間1000通(3人に1通ずつ送れば3通送信したことになる)までのメッセージ数や、タイムラインへ3件までの投稿といった制約はあるものの、数十人規模のクラブ活動であれば問題はなさげ。メンバーにも招待用のURLを送るだけで済みますし、管理メンバーを増やす手続きも同じく招待URLの送付だけで超簡単。ちなみに「検索結果への表示」という手続きをすれば、不特定多数に認知していただける可能性が出てくる(オープンなアカウントになる)のですが、これはいわば店舗向けのアカウント(認証済みアカウント)になるためのもの。今回のようなケースではクローズドな運用をしたいので、ここはスルーでOK。
本格運用していくかどうかはまだ決まっていませんが、個人的にはかなり良い印象です。さて、あとはスケジュール管理ツールをどうするか……。宴会など頻度が少ないイベント管理はLINEスケジュールで良さそうなのですが、毎週末実施する練習、といった定期イベントを管理・運用しやすいツールをもう少し探してみることになりそうです。