ケータイ Watch
連載バックナンバー
セレブとケータイ節約術
[2009/05/28]

GPSケータイを忘れずに!
[2009/04/24]

モバイル、モービル、モブ……
[2009/03/25]

雪のロンドン
[2009/02/25]

「App Store」で一番高い買い物
[2009/01/28]


2008年

2007年

2006年

世界のケータイ事情タイトルGIF
時代を映す駒
KDDI総研 藤原正弘
 KDDI総研 第二市場分析室。専門は情報通信全般の社会・経済分析ということになっているが、まだネットワーク経済を勉強中の学生の身でもある。最近は、コンテンツ産業の調査にも手を出しており、「アキハバラ」にも馴染みたいのだが、なかなか踏み込めない二人娘の父親でもある。最近のレポートは、KDDI総研R&A誌「ヘドニック価格分析による携帯電話の機能評価」(2005年11月号)、「プラットフォームビジネスにおける企業連携」(2006年3月号)など。


 靴、犬、馬、レーシングカー、一輪車(猫車)、アイロン、シルクハット、指ぬき。さーて、これは何でしょう?――これを読んでニンマリするあなたはかなりの通。答えは「モノポリー(Monopoly)」の駒。

 「モノポリー」とは米国生まれのボードゲームで、一言でいえば土地長者を目指す、すごろくのようなゲームだ。勝ち負け以上にプレイヤーの個性というか本性が現われるところが面白い。すごろくみたいに「上がり」がなく、なかなか終わらないので滅多に手を出さないのであるが、たまに遊ぶとすっかりハマルのだなぁ、これが。

 わが国には、「人生ゲーム」というおなじみのゲームがあるが、「モノポリー」は、1935年に発売されて以来、27カ国語の翻訳版が出ており、81カ国で発売されている。これまでに、なんと2億5,000万セットも売れており、世界中で、最もメジャーなゲームのひとつであろう。

 また、これまでに200種類ものバリエーションが作られており、米国ではスーパーマン版やディズニー版、スターウォーズ版、ジェームズ・ボンド版などがある。日本語版にもデザイナーズ版や六本木ヒルズ版などがあって、六本木ヒルズ版では森タワーが駒になっている。


Here & Now

 そう、今日は駒の話であった。

 「モノポリー」では、いろんなバリエーションに応じて、駒のデザインも吟味されているのだ。ディズニー版では魔法使いのおばあさんが駒になっているし、スーパーマン版では、もちろん「めがね」が駒になっている(理由を知りたい人は映画を見てね)。そして、この9月に米国で発売されたばかりの「現代版(Here & Now)」では、今の時代を象徴する駒が使われている。

 この21世紀初頭の時代を表すイコンは全部で8つ。そのうち5つはブランド商品だ。トヨタのハイブリッドカー「プリウス」、ニューバランスのシューズ、マクドナルドのフライドポテト、スターバックスのコーヒーカップ、そして、モトローラの携帯電話「RAZR V3」。RAZRは2004年11月の発売以来5,000万台以上を出荷し、また、数々の賞を受賞した人気端末だ。この5つをみると、確かに今の時代を切り取る象徴的な商品だと納得できる。

 日本製のケータイが採用されなかったのはちょっと残念だが、2035年に発売されるだろう100周年記念版には日本製のユビキタスグッズが採用されるよう期待している。



URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.hasbro.com/media/pl/page.release/dn/default.cfm?release=484
  モノポリー公式サイト(英文)
  http://www.hasbro.com/monopoly/

関連記事
モトローラ、デザインコンシャスなGSM端末をアピール


KDDI総研 藤原正弘)
2006/11/15 11:35

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.