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旅先でも楽しめるモバイル鉄道模型! メルクリン社のスターターセット
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透明のアタッシュケースに全キットが入って出荷される
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I、O、HO、N、Zと聞くだけで、それが意味するものがすぐわかる方も多いだろう。筆者も小学生の頃、クリスマスプレゼントに親父に買ってもらったHOゲージの鉄道模型を自室の6畳間いっぱいに走らせて、そのまま夜は線路で作った大きな楕円形の真ん中のスペースで、朝まで寝てしまった経験がある。
今回ご紹介するのは、鉄道模型の老舗であるドイツ「メルクリン社」が1972年から販売している、世界最小・究極のZゲージ規格(軌間6.5mm)の製品。買ってすぐ走らせることができるオールインワンパッケージの鉄道模型スターターセットだ。
セットは、006P9Vの角形バッテリーを使用する超小型の「パワーパック」、曲線レール8本、直線レール2本、ドイツ89形Cタンク搭載の蒸気機関車1両、貨車1両が超コンパクトなプラスチック製のトランクケースに入って販売されている。10本のレールを繋ぎ合わせ、約36X31cmの楕円コースを作り、ダイキャスト製の小さいけれどズッシリと重さを感じる蒸気機関車と貨車1両を連結すれば、9Vの乾電池で結構パワフルに走行する。
メルクリン社「ミニクラブファン・スターターセット」は、いつでもどこでも使えることを前提に開発された「モバイルPC」や、以前、本連載でご紹介した「モバイル・ガーデニングキット」と同じく、鉄道ファンがたとえば旅先でも、自分の好きな時に好きな場所で走行させることのできる「モバイル鉄道模型キット」なのだ。
筆者は、ちょっと意志決定が鈍り出遅れたために、その気になった時には、鉄道模型ショップはどこもすでに売り切れ状態。Webショップで注文し、かなり待って6月中旬にようやくゲットできた次第だ。もし、今ゲットできないと、次回は夏以降になるという噂もあるくらいの売れ筋商品なのだ。
ミニクラブファン・スターターセットは、約30cm平方強のスペースがあれば、どこにでもレイアウトできるために、ごく一般的なアタッシュケースの上や、その内側でもレイアウトは自由自在だ。筆者は、同じくドイツ製のリモワ社の標準的ジュラルミンアタッシュケースの上で普段は走行させている。少し残念なのは、006P9V乾電池の固定電圧での駆動となるので、やけに早い蒸気機関車に感じることだ。蒸気機関車はやはりもう少し重厚でスローな走行が理想だろう。早速、友人のエンジニアに無理を言って速度調整ができるように改造してもらうつもりだ。
ミニクラブファン・スターターセットはWeb通販や、街の鉄道模型専門店でも1万5000円前後で買えるので、それだけなら、それほど高い買い物ではないかもしれない。しかし、これをスタートポイントに、ドップリと鉄道模型にはまってしまい、数年後には非常に高い買い物になっていたという危険性も十分ありそうだ。アブナイ、アブナイ!!
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ごく標準的なアタッシュケースの上にレイアウトできる
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遠くにある筆者のN503iSケータイと比較しても、小ささは極限だ!
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品名 |
発売元 |
実売価格 |
ミニクラブファン・スターターセット (Zゲージ) |
独メルクリン社 |
1万5000円前後 |
・ メルクリン社ホームページ(各国語版ホームへの入り口)
http://www.maerklin.com/
・ ミニ石庭「キャリー・アロング・バージョン」登場!
(ゼロ・ハリ)
2002/06/18 13:41
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