「Mini Zen Gardening Kit」は、標準サイズの上位バージョンに比較して全てがコンパクトに創られている。残念ながら、従来ウッドのトレイだった部分はボール紙になってしまったが、ミニチュアならではの良さはまだ多く残っている。ボール紙のトレイに綺麗な細かい砂を取り出し、専用の熊手でお好みの模様を描き上げる。トレイのサイズはほぼ6センチ四方くらいと、正に猫の額程も無いので、たとえ付属の小さな熊手でも望み通りの模様を描くのはなかなか難しい。何とか納得できる模様を描けたら、最後に黒い石を3個レイアウトして出来上がりだ。
添付されているマニュアルには、「道」、「水」、「気」、「禅」という4つの漢字を例として取り上げ、その意味するところや、ロックガーデニングの意義やその造園方法のダイジェスト等を具体的に説明している。マニュアルの最後のページは、日本の著名な俳人である松尾芭蕉が日光で詠んだと言われている、「あらたふと青葉若葉の日の光」という有名な俳句の英語訳で閉じられている。「Mini Zen Gardening Kit」は、自宅でしか楽しめなかった前作の「ZEN Gardening Kit」を出張先やオン・ザ・ウエイにも持ち出せるようにしたところが偉い。
枕が変わると落ち着いて眠れない人がいるが、自宅で毎晩「ZEN Gardening Kit」でセルフヒーリングを行なっているデリケートな人も「Mini Zen Gardening Kit」で安心。これさえあれば、旅先や新幹線、飛行機の中でもセルフ・ヒーリングは可能だ!