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NTTドコモは、iモードの公式メニュー「iMenu」内の10ジャンルで導入する予定だった入札型の広告表示を延期することを明らかにした。
ドコモでは、メニューリスト第2階層と第3階層において、利用者数に応じたランキング表示を取り入れている。6月11日の発表では、このうち10ジャンルにおいて、第2階層の表示をコンテンツプロバイダ(CP)の競争入札による広告表示に切り替えるとされた。
6月23日の広告表示導入を前に、10日~12日にかけて、CPによる初の入札が行なわれた。しかし、入札システムの不具合によって入札自体は無効となり、初入札は中止、再入札の時期も未定とされた。
ドコモの説明によれば、今回の入札システムは入札期限が15時に設定されており、CPから14時30分以降に入札があった場合、最高入札額が隠された上で入札期限を15時30分まで延長するというものだった。しかし、実際には最高入札価格が表示されたまま延長されてしまった。ドコモでは、「隠されるべきものが隠されていなかった」として入札の無効を決定した。CPからもシステムについて問い合わせがあったという。
再入札の時期を未定としているドコモだが、次回の入札は数カ月先に実施されるものとみられる。システム不具合による延期にしては少し時間がかかる印象だが、広報部では「再入札はCPの理解を得た上で実施したい」とコメントした。
なお、コンテンツプロバイダの業界団体であるモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)のコンテンツプロバイダ・コミッティでは、今回の入札制度に向けて十分な説明がなされていない、入札制度の効果に関する疑問などの懸念を表明している。こうしたCP側の不信感なども入札延期の動きに繋がっているようだ。
ドコモ広報部では、「入札を実施することは間違いない。CPからの理解を得て良いポータルを作っていきたい」と話している。
■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
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(津田 啓夢)
2008/06/13 19:34
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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