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MCF、iモードのメニューリストの広告化に懸念を表明

 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)のコンテンツプロバイダ・コミッティは、NTTドコモが「iMenu」の一部を6月23日から広告として扱う件について懸念を表明し、再検討を求めている。

 「iMenu」内のメニューリストでは、各ジャンルの中カテゴリ(第2階層)、および小カテゴリ(第3階層)において、利用者の多いサイト順に掲載されている。6月23日から広告商品となるのは、「働く/住む/学ぶ」、「着うたフル」、「着うた/着モーション」、「着信メロディ/カラオケ」、「メロディコール」「待受画面/フレーム」、「ゲーム」、「占い/診断」、「コミック/書籍」、「デコメール」の10ジャンルの中カテゴリ。

 ドコモでは、変更する理由として、利用数順は表示されるサイトが固定化されている点を挙げている。入札制の広告にすることで活性化され、コンテンツプロバイダーがより良いものを作れるようになると説明していた。なお、5月12日に本誌が記事にした際には、報道発表しない方針(広報部)とのことだった。

 MCFのコンテンツプロバイダコミッティでは、(1)利用者への周知をコンテンツプロバイダー(CP)への説明が不十分、(2)利用者のメニューリストへの不信とブランド価値の低下、(3)CPの事業モデルに大きな影響を与える可能性があり、コンテンツの活性化という効果に疑問、といった3つの懸念を表明。これまでの利用者数順の表示について、利用者とCP、通信事業者の3者にとってポジティブフィードバックを実現してきたと評価している。

 また、第2階層が入札式の広告になってしまうと、利用者の意志は考慮されず、ユーザーは第2階層の広告閲覧を強いられるとしている。にも関わらず、ユーザーへの周知は変更当日に行なわれる予定で、CPについては、一部を除いて1カ月前に連絡されたという。MCFでは、ユーザーの利便性を損なわない対応の検討がなされるべきと主張、慎重な対応を求めている。

 一方のドコモでは、MCFからの懸念を認識しているものの、広報部では「現時点ではコメントはない」としている。

 MCFのコンテンツプロバイダ・コミッティは、モバイルコンテンツに関する社会問題やビジネス環境の課題などに対して、CP間で検討し、行政や関係機関に提言していくことを目指すグループ。



URL
  MCF
  http://www.mcf.to/mcf.html

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(津田 啓夢)
2008/06/10 14:03


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