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パナソニック商品説明会、夏モデルの特徴を紹介
パナソニックの瀧川氏
P906i
パナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)は、NTTドコモとソフトバンクモバイル向けに供給する携帯電話の報道関係者向け説明会を開催した。プレゼンテーションは、同社商品企画総括の瀧川裕氏が行なった。
今回紹介された製品は、NTTドコモ向けの「P906i」「P706ie」「P706iμ」、ソフトバンクモバイル向けの「921P」「823P」「824P」の6機種となる。瀧川氏は、全体の戦略について、「春モデルで高い評価を得たが、自社調査の結果、ワンセグのニーズが非常に高いことが判明した。そのため、今夏モデルでは全機種でワンセグを搭載する」と説明した。その上でワンセグについては「3インチ以上の液晶」「画質向上」「ワンセグ用アンテナの内蔵」という3つの基準を満たすことを目指したという。
ワンセグ搭載を前提とした夏モデルでは、「VIERAケータイの進化」「薄型の進化」「バリエーション拡充」と3点に注力したという。VIERAケータイの進化とは、P906iと921Pの開発で行なわれた点で、たとえばP906iでは横画面対応のユーザーインターフェイスを搭載したほか、両機種で15fpsの映像を30fpsで再生する「モバイルWスピード」などをサポートしている。そしてコントラスト比も向上させている。
「薄さの進化」は、P706iμでワンセグを搭載したことを指す。先代モデルのP705iμは薄さ9.8mmというサイズがビジネス層から高い評価を得た、とのことだが、その一方でワンセグを求める声も多く、P706iμでは同じボディサイズでサブ液晶は非搭載ながら、ワンセグを搭載することになった。
またバリエーション拡充については、823P、824P、P706ieの3機種となる。823Pは、パナソニック初の防水ケータイで、なおかつ5色展開となる。824Pは、春モデルの821P(MIRROR)の後継モデルとなるが、先代モデルはデザイン面で評価された一方、機能が足りないという指摘を多く受け、今回はワンセグやHSDPAなどに対応した。
多くの機種を提供するために、同社内で行なっている開発の効率化について尋ねられると、瀧川氏は「各機種に共通する、もっともベーシックで最も開発負荷が高い部分の共通化を進めている。当社の場合、Uniphier(パナソニック開発のチップセット)を中心に据えている。その基本の上に、キャリアごとの特徴を載せていく」と説明した。
921P
P706iμ
823P
824P
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P706ieは「ケータイの本質を追究」
P706ie
パナソニックの甫足氏
NTTドコモが706iシリーズの一環として発表した「706ieシリーズ」は、誰でも(everyone)簡単に(easy)楽しめる(enjoy)というコンセプトが掲げられている。従来の商品開発とは少しスタンスが異なるシリーズという位置付けだが、パナソニックが開発した「P706ie」について瀧川氏は「使いやすさを追求したが、それだけではシニア層や携帯電話に慣れ親しんでいない層というイメージがある。しかし、今回目指した使いやすさは、日常的に携帯電話を使っている人にとっても使いやすいケータイということ」と説明した。
また、パナソニック モバイルコミュニケーションズのNTTドコモ担当参事である甫足博信氏は、「P706ieを一言で表現すれば“ケータイの本質の追究”」と表現する。
使いやすさを目指す上で、人を中心に据え、五感に響くケータイとして、視覚や聴覚、触覚に訴える製品を目指したとのことで、さらに重要な点として甫足氏は「どんなに良い製品でも、手に取って買ってもらえなければいけない。デザインと使いやすさの順番が重要だ」と指摘。品のある上質さやスマートさを演出してデザイン性を追求するとともに、使いやすさに配慮するという開発を進めたという。
たとえばメニュー表示では、文字サイズを好みの大きさに設定できるが、甫足氏は「単に大きくして見やすくするという発想ではない。ユーザーが自分向けのサイズにカスタマイズできることが重要だ」と述べた。
聴覚に訴える機能として、通話しやすくする「しっかりトーク」「ゆったりトーク」を搭載するほか、ハードウェア面ではレシーバーを改善し、ノイズキャンセラも搭載した。また、ボタンは九州大学と協力して、人間工学に基づいた設計を採用した。さらにパナソニック端末の象徴とも言える“ワンプッシュオープン”については、P705iと比べて、出っ張りの幅や形状を変更して、より押しやすいよう改良を重ねたという。
キーの形状など、人間工学に基づいて設計
P706ieのメインメニュー
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レイトン教授、ガンダム……コンテンツ面も充実
従来よりユーザー向けのコンテンツ配信に注力しているパナソニックだが、P906iでは「レイトン教授と不思議な町」「機動戦士ガンダムU.C.0079」というゲームアプリがプリセットされる。「レイトン教授」は、ニンテンドーDS向けタイトルを元に、オリジナル問題を搭載したゲームで、声優として大泉洋、堀北真希のボイスが収録されている。もう一方の「機動戦士ガンダム」は3Dで描かれたアクションゲーム。
「レイトン教授」を提供する、開発元のレベルファイブ代表取締役社長の日野 晃博氏は「これまで当社では携帯向けゲームを開発していなかったが、今回初めて提供することになった。これまではゲーム機としての性能が足りないと考えていたが、P906iのスペックは十分なものと判断した。“レイトン教授シリーズ”は、普段あまりゲームをしない20代女性に多く支持されている。幅広いユーザー層の携帯電話向けにコンテンツを展開するのは、ゲームメーカーにとっても意義があること」と説明した。
バンダイネットワークス取締役 コンテンツ事業部部長の浅沼 誠氏は「ガンダムを題材にしたゲームは数多く存在する。当社ではiモードがスタートした時期から、ガンダムの表現方法を模索してきた。今回、当社の開発陣が1つの頂点、最高峰を目指して開発に取り組んだ」と述べる。会見後にあらためて同氏に聞いたところ、「端末メーカーと協力することで、その機種のスペックを最大限活かせるコンテンツを開発できることがメリット」と述べ、高品質なコンテンツ提供というメリットがあるとした。
レベルファイブの日野氏
携帯向けのオリジナル問題を収録
バンダイネットワークスの浅沼氏
機動戦士ガンダム U.C.0079
会場には1/12サイズのガンダムも
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URL
パナソニック モバイルコミュニケーションズ
http://panasonic.co.jp/pmc/
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(関口 聖)
2008/06/04 18:12
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