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日本テレコムホールディングスのウィリアム・モロー社長(左)と、リップルウッド・ホールディングス マネージングダイレクターのジェフリー・ヘンドレン氏
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英ボーダフォン傘下の固定通信事業者・日本テレコムが、米リップルウッド・ホールディングスに売却されることが正式に発表された。これに伴ない21日、都内で記者会見が行なわれた。
J-フォンや日本テレコムなどを抱える持ち株会社、日本テレコムホールディングスは、米投資会社リップルウッド・ホールディングスL.L.C.に2003年第4四半期にも、100%出資子会社の日本テレコムを売却する。これにより、日本テレコムホールディングスは2,613億円の売却益を獲得、現金は同社の有利子負債約1,500億円の支払いに充てられる予定。なお、売却後も経営陣は続投し、新社長が決定するまでは日本テレコムホールディングス社長のウィリアム・モロー氏がこれまで通り社長を務める。
日本テレコムの売却先は、投資会社リップルウッドのファンド「RHJインダストリアル・パートナーズ」の関連会社。日本テレコムの事業は継続して行なわれ、大きな新規事業展開などは当面行なわれない模様。リップルウッドのインダストリアル・パートナーのロバート・アクリーナ氏は、日本テレコム売却後の変更点について「変化というよりも強化だ」としており、日本テレコムの最大顧客であるJ-フォンとの業務関係も維持されるとのこと。
また、モロー社長は、日本テレコムの売却によって負債を償却できるため、J-フォンに注力できるとしており、今後ボーダフォンとの関係をさらに強めてグローバル性をアピールしていくとした。売却後の日本テレコムホールディングス傘下企業は、J-フォン(持ち株比率45.1%)、ジャパン・システム・ソリューション、テレコム・エクスプレス(ともに持ち株比率100%)となる。
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手を取り合う日本テレコムホールディングス、ボーダフォン、リップルウッドの3社
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■ URL
ニュースリリース
http://www.telecom-holdings.co.jp/newsrelease/030821/030821_fs.html
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(津田 啓夢)
2003/08/21 21:32
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