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トヨタ自動車は、自動車向け情報サービス「G-BOOK」対応の車載情報端末と情報通信サービスを本格展開していくと発表した。8月以降発売される同社の自動車に順次搭載される予定。
「G-BOOK」は、2002年秋よりトヨタが提供している自動車向け情報通信サービス。専用の車載端末には、CDMA2000 1x対応のデータ通信モジュール(DCM:Data Communication Module)を内蔵。電子メールなどのコミュニケーションサービスやニュース情報、金融サービスなどのほか、ドライバー向けのロードサービスや、ゲーム・音楽のダウンロードサービスなどが提供されている。また、今回DCMの付属しないモデルも用意され、CDMA2000 1x対応の携帯電話と接続することで同様のサービスを利用することが可能となった。
なお、「G-BOOK」はすでに、2002年10月に発売された「Will」ブランドの自動車「CYPHA」に搭載されており、2004年以降はスバル向けにもG-BOOKを供給するとしていた。
同社では今後、純正のカーナビに「G-BOOK」対応機能を標準で搭載し、オプションとして設定できる車種を約50車種に拡大するという。対応カーナビはメーカーオプション2種類と販売店装着オプション2種類の4種類用意される予定。
メーカーオプションでは、DVDボイスナビゲーション付きエレクトロマルチビジョン(EMV)の高精細モデルと通常モデルが用意される。高精細モデルではDCMとカーナビがセットになっているほか、Bluetoothモジュールも搭載。Bluetoothに対応した携帯電話を利用してハンズフリーで通話ができる。
一方販売店装着オプションとしては、ハードディスクナビ「HDDナビTV DVDチューナー」と、「Will CYPHA」に搭載されたものと同様の「G-BOOK対応カードナビTV CDチューナー」が提供される。「HDDナビTV DVDチューナー」ではDCMを接続することができず、対応する携帯電話のみで利用できる。反対に「G-BOOK対応カードナビTV CDチューナー」ではDCMがカーナビ本体とセットになっている。
本格展開に合わせて3つの新サービスも追加された。追加されたサービスは、「オートアラーム」と連動し、ドアのこじ開けなど車両に異常が発生した場合に指定した連絡先に自動で通報、警備員が派遣される「マイカーアラーム」(一部車種限定)や、ユーザーの要望に応じて飛行機やレストランなどの予約や、G-BOOK内のスケジュール入力を代行する「G-BOOKプレミアムコール」(一部車種限定)、携帯電話向けに作成された約50万のWebサイトに接続する「Gケータイサイト検索」など。いずれも有料サービスとなっている。
利用料については先行していた「Will CYPHA」でのサービスとは異なる料金体系が用意されている。新しい料金体系での初期費用は、事務手数料2,000円。利用料は、ネットワークにDCMで接続する場合は月額1,380円で使い放題。年間契約では15,360円。一方携帯電話でネットワークに接続する場合は月額450円。年間契約では4,920円となるが、こちらは通信費が別途必要になる。
同社では、2003年8月~9月にかけて入会時の事務手数料を無料にする入会促進キャンペーンを実施する。なお、「Will CYPHA」でのサービスは現行の月額利用料650円のまま提供が継続される。
■ URL
ニュースリリース
http://www.toyota.co.jp/News/2003/Jul/nt03_057.html
本格展開について
http://g-book.com/pre/from0801.asp
G-BOOK
http://g-book.com/
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(鷹木 創)
2003/07/29 21:02
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