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トヨタ、CDMA2000 1xモジュールを活用した情報サービス

車載端末

 トヨタ自動車は、CDMA2000 1x対応の通信モジュールを使った自動車向けの情報ネットワークサービス「G-BOOK」を今秋より開始すると発表した。具体的な料金体系はサービス開始にあわせて発表される予定だが、通信料については定額制になるとされている。

 G-BOOKは、CDMA2000 1x対応のデータ通信モジュールを内蔵する専用の車載端末のほか、パソコンやPDA、携帯電話などからアクセスできる情報サービス。携帯電話向けに提供されているような電子メールや掲示板といったコミュニケーションサービス、ニュースやタウン情報などの各種情報サービスや金融サービスに加え、ドライバー向けのロードサービスやゲーム・音楽のダウンロードサービスなどが47社から提供される。携帯電話で車の位置を確認したりもできる。

 なお、G-BOOKコンテンツでは、記述言語として「G-BOOK-ML」と呼ばれる規格が採用されており、文字情報部分が情報センターで読み上げ専用テキストに変換されて端末に配信されるようになっている。また、端末内蔵の音声コマンド認識機能に加え、センター型の音声認識システムも利用できるようになっているという。

 専用の車載端末については、通信モジュールを内蔵するほか、SDカードスロットを装備しており、コンビニエンスストアに設置されているマルチメディア端末「E-TOWER」などから、地図データや基本ソフトのアップデータをダウンロードし、インストールできるようになっているほか、音楽やゲームといったエンターテインメントコンテンツもダウンロードできるようになっている。音楽データや画像データについては、ポータブルオーディオプレーヤーやデジタルカメラなどで使用されている一般的なフォーマットが採用されている。

 トヨタによれば、9月1日に同サービスの概要を告知するサイトをオープンし、10月1日にパソコンやPDA、携帯電話向けに一部サービスの提供を開始する予定。その後、今秋発売の新型車に専用の車載端末を搭載し、サービスを本格運用に移す計画。さらに、来年中旬以降に発売される後付型カーナビの標準機能となるよう、各メーカーに働きかけていくという。

 なお、PDA向けのサービスについては「ポケットG-BOOK」と呼ばれ、市販のPocket PCに専用アプリケーションをインストールすることで、車載端末と同じインターフェイスでサービスが利用できる。


・ ニュースリリース
  http://www.toyota.co.jp/News/2002/Aug/nt02_092.html

KDDIとパイオニア、通信モジュール内蔵のカーナビを共同開発


(湯野 康隆)
2002/08/28 19:12

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