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NTTドコモは、同社の3Gサービス「FOMA」の端末開発メーカーに対して、当面の間、開発費用の半額を支出することを明らかにした。今月18日に発売される富士通製の「F2051」から導入されている。
今回の方針は、FOMA端末の普及を目的としたもの。年内総支出額などは公表されていない。同社によれば、端末の価格設定には関与していないと前置きしてから、開発費用をメーカーと折半することで、端末の価格を抑えることが可能なほか、FOMAサービスの戦略に沿った形で端末およびサービスの供給が可能だとしている。
現時点で発表され未発売となっているFOMA端末は、富士通製「F2051」、松下通信工業製「P2102V」、NEC製「N2051」の3機種。いずれも開発費用の半額をドコモが支出している。また、今後発売される端末でも、当面の間は同方針が適用される予定。現在のところ海外メーカーのFOMA端末開発の予定はないが、「FOMAの普及のため、開発メーカーへの費用負担は基本的にどのメーカーとも行ないたい」としている。
ドコモの立川社長は、2002年11月の定例記者会見において、今年度内に100万台を見込んでいたFOMA端末を32万台に下方修正している。12月の電気通信事業者協会(TCA)の発表では、FOMA加入者数が152,000人となっており、下方修正したにもかかわらず、目標達成は厳しい見込み。
なお同社では、2003年春にもPDC方式とFOMA(W-CDMA)ネットワークを同一の端末で利用できる「PDC/FOMAデュアル端末」を投入する予定。
・ NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
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(津田 啓夢)
2003/01/17 13:51
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