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ドコモ、メールで動画を送れる「iモーションメール」

NTTドコモ 代表取締役 副社長 津田 志郎氏
 NTTドコモは、10日都内で記者会見を開催し、カメラ付きFOMA端末で撮影した動画データをメール添付で送信できる「iモーションメール」を発表するとともに、同サービスに対応する新端末として「N2051」「F2051」「P2102V」の3機種もあわせて発表した。記者会見では、同社代表取締役 副社長の津田 志郎氏から新サービスや新端末のほか、2002年度から2003年度にかけて提供が予定されているFOMAの各サービスについて語られた。


動画をメールで送れる「iモーションメール」

 FOMA向けサービスとして新たに提供される「iモーションメール」は、対応端末で撮影した動画をメールに添付して送信できるサービス。各種コンテンツサービスなどからダウンロードしたiモーション向け動画も添付可能。メールに添付できる動画のファイルサイズは最大100KB。メール本文は約10KB(10,000Byte)まで入力できる。動画のフォーマットはMP4(Mobile-MP4)形式で、パソコンに送信した場合は、アップルコンピュータのメディアプレーヤー「QuickTime」の次期バージョンを利用することで再生可能。なお、「QuickTime」の次期バージョンは12月下旬に提供される予定。

 メール送信された動画は、一旦iモーション蓄積サーバー(メールセンター)で蓄積されるiショット方式で送信される。動画ファイルの保存期間は最大7日間で、1ユーザーあたり最大15件まで保存可能となっている。

 このほか、今回のiモーションメール提供にあわせて、新機種ではiモーションのファイルサイズ制限が従来の100KBから300KBに緩和されたほか、動画データにテロップを付加できる機能も追加された。テロップ部分でURLが表示される場合、クリックすればリンク先へアクセスすることも可能。テロップが付加されたファイルはSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)をベースに、カスタマイズされた言語で構成されているという。


テロップも付加できる サイズ制限が大幅に緩和

来春にはUIMカードによる海外ローミング、簡易テレビ電話機能も

 記者会見では、同社副社長の津田 志郎氏から、今後のFOMAにおけるサービス展開について説明が行なわれた。サービスエリアの拡大については、2002年度末で人口カバー率が90%と「予定通り進んでいる。2003年度末には人口カバー率で97%以上にしていく」(同氏)という。また、地下街などでの利用も行なえるように基地局を設置していくことも明らかにされた。また、津田氏は「東京23区を中心としたエリアはPDCの基地局数の9割程度までFOMAの基地局を増加させている」として、着々と進むエリア整備に自信をにじませた。

 2003年に予定している新たなサービスとして、2003年春にはPDC方式とFOMA(W-CDMA)ネットワークを同一の端末で利用できる「PDC/FOMAデュアル端末」をリリースする予定も明らかにされた。これについて津田氏は「(サービスエリアが充実している)PDCでも、途切れるポイントを解消すべく現在も品質向上に努めている。FOMAが2003年末に人口カバー率が97%となったとしても品質向上は必要。まずはデュアル端末を投入することで、利便性を提供していくほか、ニーズを見極めていきたい」と語ったほか「PDC端末とFOMA端末の2台を使ったデュアルネットワークサービスの利用者はFOMAユーザーの30%」であることも明らかにされた。

 また、FOMAユーザーであれば海外でも通話できる「国際ローミングサービス」について、津田氏は「UIMカードを現地の端末で装着して利用する“チップローミング”が2003年春。端末ごと持っていって利用できる“端末ローミング”が2003年秋。ただし、海外の事業者が3Gサービスを提供していないとならないのではないか」と述べた。なお、サービス開始時に利用できる国は、“チップローミング”で25カ国、“端末ローミング”で65カ国の予定。

 このほか、2003年春に予定されているサービスの1つとして“簡易テレビ電話”も紹介された。同じく会見に出席した同社 移動機開発部長 永田 清人氏は「新端末も含めて、現在のFOMA端末はハードウェアエンジンで処理している。よりローコストでサービスを提供するべく“簡易テレビ電話”はソフトウェアで処理するもの」と語った。

 津田氏は「今後もサービスの充実をはかりながら、PDC端末よりハイエンドな端末として展開していく。現状と同じサイズでより長時間利用可能かつ高機能な端末・サービスを提供していきたい」と今後の目標を語った。


着々と進むサービスエリア整備 今後予定されているFOMA関連サービスのロードマップ

・ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/02/whatnew1210a.html

ドコモ、FOMA端末3機種を12月中旬より順次発売


(関口 聖)
2002/12/10 20:27

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