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東京4区のシェアサイクルをまたいで利用、来年2月から実験

千代田区・中央区・港区・江東区で、2016年4月まで

 NTTドコモとドコモ・バイクシェアは、東京都および千代田区、中央区、港区、江東区と協力して提供しているコミュニティサイクル事業で、4区をまたいだ広域相互利用の実証実験を2016年2月1日~4月30日の期間で実施する。実験にはサービスのユーザーなら誰でも参加できる。

千代田区コミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」のポートイメージ

 実証実験期間中、千代田区、中央区、港区、江東区で提供中のコミュニティサイクルサービスのどれかひとつに加入しているユーザーは、4区のすべてのコミュニティサイクルポートを利用できるようになる。

 また、港区のポートで自転車を借りて千代田区のポートで返却するといったような、区境をまたいだ利用も可能になる。

 料金体系は、千代田区、中央区、江東区の3区にあわせられる。港区については、ほかの3区と同一の料金とするため、2月1日より値上げされる。

 1回利用(30分まで)で150円(税抜、以下同)。1回30分までの利用を何回でもできる月額会員は2000円。超過料金は30分につき100円。1日パスも1500円で用意され、こちらは1回あたりの利用時間制限がない。

対象プラン基本料金(税抜)延長料金(税抜)
個人向け月額会員2000円30分を超過した場合100円(30分)
1回会員150円/回
1日パス1500円/日なし
法人向け法人月額会員2000円/月30分を超過した場合100円(30分)
法人定額会員4000円/月なし

 相互利用開始後、ユーザーは特に手続きを行うことなく、4区のサービスを利用できる。

 実験開始前の時点で複数の区のサービスを利用しているユーザーは、2重課金となる場合があるため、契約内容の整理を一部の解約手続きが推奨されている。また、同じICカードを複数の区のサービスで会員証として登録しているユーザーについては、1月31日までに1区のサービスを残して、ほかのサービスの会員登録を削除を行う必要がある。

 NTTドコモでは、今回の相互利用実験を通して、自転車の集中・偏りを緩和しスムーズに貸出・返却ができる運営体制の検証を行い、将来的に正式な相互利用サービスへの移行の可能性を検討するとしている。

石井 徹