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楽天モバイルの端末ラインアップ拡充、「AQUOS SH-M01」「Ascend Mate7」
来年2月には次の機種
(2014/12/5 13:52)
フュージョンコミュニケーションズは、モバイル通信サービス「楽天モバイル」の新たな端末ラインアップとして、「AQUOS SH-M01」「Ascend Mate7」を提供する。一括で購入できるほか、5日より割賦販売も開始される。また東京・渋谷にある楽天カフェで申込を受け付ける。また来年2月には次の機種も投入する方針が明らかにされた。
「AQUOS SH-M01」はAndroid 4.4.2搭載のシャープ製スマートフォン。約4.5インチのIGZO液晶ディスプレイ、2.2GHz駆動のクアッドコアCPU(MSM8974)、16GBのストレージ、2GBのメモリを搭載する。そのスペックやフォルムから、NTTドコモの2014年春モデル「AQUOS PHONE EX SH-02F」とほぼ同等の機種と見られる。価格は一括払いで5万2800円、割賦(口座振替)では月々2130円×24カ月(初月3819円)。出荷日は12月17日。
【訂正 2014/12/10 17:58】
記事初出時、割賦購入時の支払い方法について、クレジットと表記しておりましたが、正しくは口座振替のみと、フュージョン社が訂正いたしました。記事の記述もあわせて修正しております。
「Ascend Mate7」は、ファーウェイ製のAndroid 4.4ファブレット。6インチ、フルHDディスプレイ、オクタコア(4×1.8GHz、4×1.3GHz、1×230MHz)のHisilicon Kirin 925、16GBのストレージ、2GBのメモリを搭載する。価格は4万8888円、割賦で月々1945×24回(初月4166円)。出荷日は12月11日。
既に楽天モバイルでは、最初のラインアップでASUS製の「ZenFone 5」を用意しているが、選択肢を拡げるため新機種を投入することになった。新たに提供する製品のうち、Ascend Mate7はZenFone 5よりもハイスペックな機種、AQUOSはコンパクトな機種でスマートフォンを初めて手にする人に向けた機種として提供される。
またユーザーが実機を体験できるよう、東京・渋谷の「楽天カフェ」に展示スペースが設けられ、その場でスタッフがサポートしながら契約の手続きが行えるようになった。
島田副社長が語る「楽天モバイル」の戦略
楽天の代表取締役副社長執行役員の島田亨氏は、「楽天モバイル」のコンセプトを「超激安」「高品質」であると紹介。今回のラインアップ追加で、品質面での訴求力が高まったと胸を張る。
一方で、MVNOが提供するサービスは、料金や端末ラインアップが似た形になりがちな現状もある。一部では差別化に向けた取り組みを強化する動きもあるなか、島田氏は、「現時点で、既存の楽天のサービスと強い連携はない。いくつか草案はある。それほど遠くない時期に実現したい。今後、MVNOが乱立する中で、なぜ楽天がモバイル事業に参入したか。多種多様なサービスがあるなかで、いかにモバイルの画面で利用してもらえるようにするか」と述べる。
そうした差別化ポイントとして、楽天スーパーポイントの重要度はとても高い、と解説。今回も一括で購入するユーザーには楽天スーパーポイントが還元される形となっており、他のMVNOとは一線を画すための武器として活用されそうだ。
一方、今回はリアル店舗の「楽天カフェ」でもタッチ&トライが可能になった。こうした取り組みについて、楽天カフェのようなリアル店舗を拡充していく方針ではない、としつつも、イオンやTSUTAYAのようなリアル店舗でのMVNOサービスの紹介は訴求力が非常に高い、と評価。相反するかのような見方だが、島田氏は「そうした店舗でMVNOのサービスに対する認知や理解が高まる。ただ、お客さまは実際にはネットで購入しようとする」と解説し、他社の仕組みでMVNOのサービスが盛り上がり、雰囲気が醸成されていけば、楽天にとってもメリットがある、とした。