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KDDI研究所と日本IBM、シニア向けにスマホの基本操作支援技術

 KDDI研究所と日本IBMは、シニアユーザーや初心者がスマートフォンを使いこなせるように操作方法を支援する技術を開発したと発表した。操作支援アプリが試験提供され、シニア向け講座などでも利用される。

 KDDI研究所は今回開発された操作支援技術を活用し、地図アプリの操作を通じてフリックやピンチイン・アウトなどの基本操作を習得できるアプリ「スマホ道場」を開発した。このアプリでは、スマートフォンの画面上で、操作状況に応じて音声、吹き出し、アニメーションなどで適切に応答や支援が行われる。

 アプリ「スマホ道場」は4月1日より試験提供が開始されるほか、KDDIケータイ教室「シニア向け講座」でも、このアプリを取り入れたプログラムが開始される。また、会員制のサポートサービス「auスマートサポート」でも紹介される。

 両社の共同開発において、KDDI研究所は、スマートフォンを初めて使うユーザーの観察実験に基づく設計やアプリ開発を担当した。日本IBMは、数理解析技術を用いてユーザーの操作内容を分析し操作習熟度を推定、操作のつまづきを即座に検出して適切なガイドを提供するソフトウェアの開発を担当している。

太田 亮三