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米サンノゼでプロジェクションマッピング、KDDI研が協力

 KDDI研究所は、米サンノゼ市の「パブリックアートプログラム」でテクニカルスポンサーとして参加すると発表した。市内の複数カ所で実施されるプロジェクションマッピングで市民、観光客の回遊活性化が図られ、人の流れなどのデータやスマートフォンアプリを通じて得られたデータをKDDI研究所が解析し、プロジェクトに活かす。

 サンノゼ市では、パブリックアートプログラムは、1984年から実施されている取り組みとのことで、今回、KDDI研究所は光や映像で街を彩るコンセプトという「イルミネーティングダウンタウンプロジェクト」に参加する。このプロジェクトは、米サンノゼのNPO団体であるZERO1がマネージャーで、プロジェクションマッピング技術を欧州に拠点を置くアーティスト集団のAntiVJが担当する。

 具体的な内容はこれからだが、現段階では、「街中にいくつかの場所でプロジェクションマッピングが投影」「市民・環境客がスマートフォンアプリなどを通じて参加」といった形が想定され、人々の流れに関するトラフィックデータなど、サンノゼ市が持つオープンデータをKDDI研究所が解析する。さらに同研究所は、何らかのインセンティブ・特典を用意してユーザーの行動に影響を及ぼす「行動変容技術」を提供し、プロジェクションマッピングなどを通じて街ぐるみで人の流れを変えるプロジェクトを目指す。

関口 聖