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2013年上期、スマートフォン出荷台数14%減で前年割れ
(2013/10/31 17:49)
MM総研は、2013年度上期(4月~9月)の国内携帯電話端末の出荷台数調査結果を発表した。総出荷台数(フィーチャーフォンおよびスマートフォン)は前年同期比19.7%減の1645万台となった。2000年度以降の同社統計調査における半期別出荷台数として、最も少ない2008年度下期(1608万台)に次いで2番目に少ない出荷台数となった。
スマートフォン出荷台数は前年同期比14.5%減の1216万台となったが、総出荷台数に占めるスマートフォン比率は73.9%で、前年同期比で4.5ポイント増加した。
携帯電話のメーカー別出荷台数シェア、ソニーが2位に躍進
2013年度上期のフィーチャーフォン、スマートフォンを含むメーカー別出荷台数シェアは、アップルが2011年度下期より半期別では4期連続で1位となった。出荷台数は447万台(前年同期比2.2%減)でシェア27.2%となり、前年同期比で4.9ポイント増えた。出荷台数は前年同期を下回ったがシェアは拡大という結果になった。
2位はソニーモバイルで出荷台数は276万台(36.0%増)でシェア16.8%となった。ドコモ夏モデルのツートップ機種の1つ「Xperia A SO-04E」が貢献し、出荷台数・シェア共に大幅増という結果になった。同社が2位以上にランクインするのは今回が初となる。以下、3位はシャープでシェア13.1%、4位は京セラでシェア10.3%、5位はサムスンでシェア9.1%、6位は富士通でシェア7.5%と続いている。
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スマートフォンのメーカー別出荷台数シェア
2013年度上期のスマートフォン出荷台数は1216万台で、前年同期比14.5%減で前年割れとなった。メーカー別出荷台数1位はアップルで447万台でスマートフォン出荷台数シェア36.8%。2位はソニーモバイルで276万台、シェア22.7%、3位はシャープで140万台、シェア11.5%、4位はサムスンで116万台、シェア9.5%、5位は富士通で73万台、シェア6.0%の順となった。
OS別シェアはAndroidが63%を占める
スマートフォンのOS別出荷台数はAndroidが769万台でOS別シェア63.2%、iOS(iPhone)が447万台でシェア36.8%、その他のOS出荷はゼロとなっている。MM総研は、今後は海外では一定のシェアを誇るWindowsの国内再登場や、新しいOSとして、Tizen(タイゼン)やFirefox OSの動向にも注目が集まるとしている。
MM総研では、過去数年間でスマートフォンは急速に普及・進化してきたが故に、機能面での分りやすい進化・差別化が困難になりつつあり、スマートフォンの買い替え需要は低下していくことも懸念されるとしている。また、データ通信料金が高額になることなどを理由に、必ずしもスマートフォンを必要と考えないフィーチャーフォン支持者も一定規模で存在することから、今後は、スマートフォン利用者を継続して拡大させると同時に、新たなサービスによる収益拡大を目指した販売戦略が重要となると示唆している。