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開発者向けサイト「docomo Developer support」、11月開設

 NTTドコモは、同社が提供する音声認識などのAPIを活用できるよう、スマートフォンアプリの開発者向けサイト「docomo Developer support」を11月11日にオープンする。当初は5種類のAPIが用意される。

 「docomo Developer support」は、スマートフォンアプリの開発者に向けて、ドコモの技術をAPI(Application Programming Interface)で提供するサイト。開発者からの疑問も受け付け、アプリ開発を促進する。同社では、5月にも「ドコモクラウド」のAPIを開示して、オンラインフォトストレージ「フォトコレクション」、アドレス帳サービス「ドコモ電話帳」などと他のアプリを連携できるようにしていた。一方、今回は「音声認識」「文字認識」「雑談対話」など、ドコモの技術を他のアプリでも利用できるようにするAPIが提供されている。なお提供APIは以下の通り。

名称概要
音声認識音声を認識してテキスト化する
文字認識画像に記されている単語と位置を認識する
雑談対話会話文から、雑談エージェントの応答をテキストで返す
知識Q&A質問文からその意図を解釈して、データベースやWebを検索して回答する
環境センサードコモの基地局に設置されている環境センサーネットワークのデータ(気温・降水量)を取得できる

 こうしたAPIは、Androidだけではなく、iPhoneなどのアプリでも利用できる。またドコモ向け以外のアプリでも利用できる。なお、利用するにあたっては、開発者アカウントを登録して、利用したいAPIを申請する。アプリ開発後、商用化する場合はドコモの審査を経る必要がある。この際、公序良俗に反しないなど、一般的な基準で審査されることになるが、ドコモ向けかどうかは問われないとのこと。

 今後も準備ができ次第、新たなAPIが提供される予定。

関口 聖