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「dクリエイターズ ハンドクラフトフェス」、3Dプリンタ作品も

 NTTドコモは、アクセサリーや家具、服飾品などを出品、購入できるサービス「dクリエイターズ」での取り組みの一環として、東京・六本木ヒルズのカフェで「ハンドクラフトフェス」を実施する。期間は7月16日~21日。

 カフェには、dクリエイターズで販売されているハンドクラフト作品のうち、TOKYO DESIGNERS WEEKと協力して実施された「dクリエイターズ×TOKYO DESIGNERS WEEK賞」を受賞した作品が展示されている。これらの受賞作を提供したクリエイターには、美大出身でフリーで活動する人、集団で作品作りに取り組む人もいれば、主婦や会社員といった人もいる。

3Dプリンタで制作された蝶ネクタイ。作者はモノサーカス
人目を引くデザインのTシャツ「妄想マッピング-日焼けブラTシャツ-(レディース半袖)」。作者はekoD Works
ドコモの神谷氏

 「(プロのクリエイターではない)一般の人が作った物がすごい」

 そんな驚きの言葉を交えて、dクリエイターズの意義を語ったのは、NTTドコモ マーケットビジネス推進部担当課長の神谷大氏だ。

 「物は実際に見てみないと良さが伝わらない面がある。Webサイトで公開することで人の目に触れはするが、リアルな場を設けて購入して欲しい。dクリエイターズは、今は売買するだけの場だが、ドコモとしては物作りを応援したいという想いがある。今後は、日本だけではなく海外も視野に入れたい。あるいはコラボを生み出す仕組みなども考えたい」

 dクリエイターズは、販売側、つまり作り手が料金を支払い出品する形。クリエイターの商品を購入する一般ユーザーは、月額利用料などはかからず、商品の代金だけ支払う。これはdクリエイターズが目指すクリエイターと消費者で作るマーケットの拡大を図るためであり、商品購入者が増えるほどクリエイターは独り立ちできるようになるためだ。5月のオープン以降、主に口コミでクリエイターの利用は増えており、現在登録者は1000人~2000人程度。想定したよりも趣味で作品を作るクリエイターが多い、とのことだが、購入に踏み切る一般ユーザーを増やすためには、クリエイターのファンになってもらう必要がある、と神谷氏は指摘する。

 現在はアクセサリーが人気ジャンルとのことだが、今後はスマートフォン関連グッズの拡充を図りたいという。特に、発売前でもスマートフォンのサイズがわかる、というのは、ドコモならではの要素であり、端末発売と同時に多様なスマホケースを提供したいのだという。

シンプルなモビール。作者は、主婦というhiroko
夏をテーマにしたスマホケース。作者は小遙

 神谷氏は「ドコモだけではできないものがある。さまざまな方の協力を得ながら、物作りの世界を盛り上げたい。(ハンドクラフトフェスのようなリアルイベントを通じて)一般クリエイターの想い、背景、ストーリーをご覧いただけると、より良いものと感じていただけると思う」と語っていた。

 会場には、手作りのモビール、ベトナムで使われた飼料袋を用いたバッグ、Tシャツの一部を切り裂いて女性の胸部がのぞき見える……ようなイラストをあしらったTシャツなどが展示されている。そうした作品の中には、3Dプリンタで制作された蝶ネクタイ、あるいはランプシェードもあり、いわゆる手芸品の枠組みに当てはまらない、幅広い作品を楽しめるようになっている。

飼料袋から作ったバッグ。作者は美大卒業後、フリーで活動するYUKI
こちらも3Dプリンタで作ったランプシェード。作者はTOKYO Maker
女性のシルエットが時針、男性のシルエットが分針という時計。作者はうふふまいこ
女性は少しずつ後ずさりしつつ、1時間に1回、男女が……ということで、この時計の名前は「うふふ、クロック」

関口 聖