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「孤独のグルメ」「たべるダケ」駅ポスターで実験、京王線で

 京王電鉄、京王エージェンシー、テレビ東京は、7月放送開始の新作ドラマのポスターを京王線駅構内に展開し、リコー製のスマートフォンアプリで撮影すると、ドラマ関連のコンテンツを楽しめるという実証実験を7月9日~8月31日に実施する。

 今回の実験では、京王線・井の頭線の69駅において、テレビ東京の新番組「孤独のグルメ」「たべるダケ」のポスターを掲示する。そのポスターをリコーのスマートフォンアプリ「RICOH TAMAGO Clicker」で撮影すると、画像を認識して、番組予告やポスターの撮影風景など、関連コンテンツの映像を楽しめる。iOS、Android端末で利用できる。

 テレビ東京と京王は、昨秋より連携を進めており、これまでに京王井の頭線の車両内にあるディスプレイ(車両ビジョン)で、テレビ東京のコンテンツを元にした「空から京王沿線を見てみよう」やニュースなどを提供している。またテレビ東京ではフリーペーパーで「RICOH TAMAGO Clicker」を用いた取り組みを実施している。こうした取り組みを踏まえ、今回、京王沿線で実証実験が行われることになったという。

 一方、京王にとっては、これまで展開してきた駅貼りポスターでは効果を検証できない状況だった。しかし今回はスマートフォンからアクセスで、ポスターから誘導される人数が把握できること、どういったコンテンツが観賞されるか確認できる。多くの人が利用する駅という場所で、さらなる付加価値を提供するためのツールとしても検討していくという。

 今回は1日173万人が利用する京王沿線とテレビ東京のコンテンツなどを組み合わせ、駅ポスターの広告メディアの活性化、新サービスの提供などを検討していく。

関口 聖