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NTT、「ネット利用状況モニター」を取り止め

NTT、「ネット利用状況モニター」を取り止め

 NTT(持株)は、NTTドコモ、NTT東日本、NTT西日本と連携して実施する予定だった、インターネットの利用状況調査について、パソコンやスマートフォンから取得する情報の範囲や収集した情報の利用目的が不明瞭といった批判を受け、中止すると発表した。

 今回予定されていたのは、NTT/NTT東日本およびNTT/NTT西日本における「インターネットご利用状況調査のモニター募集」と、NTTとNTTドコモの「スマホ・PC利用状況モニター」というもの。NTT(持株)では、今後のサービス向上に向けて、マルチデバイス環境下にあるユーザーのWebブラウジング情報、端末情報を取得するため、3月中にモニターを募集し、4月からモニター対象の情報収集を行う予定だった。

 しかし、その利用目的などを案内する規約やメールなどに対して、意図が不明瞭で不安を募るもの、あるいはプライバシー保護の設定がユーザー任せで、なおかつ設定が難しくプライバシーが守られない可能性がある、ユーザーが同意するといかなる情報も取得できるのではないか、といった指摘がTwitterなどで多く投稿された。こうした批判を受けてNTTグループでは、今回のモニター募集を中止し、施策を取り止めることになった。既に応募していたユーザーに対しては、個別に説明するとのこと。

関口 聖