2月の携帯・PHS契約数、PHSとWiMAXが大台突破

　電気通信事業者協会（TCA）は、2013年2月の携帯電話・PHS契約数を発表した。ウィルコムのPHS事業が累計契約数500万件を突破したほか、UQコミュニケーションズも400万件を超えた。

2月の純増数とMNP

　2月の各社の契約純増数は、ソフトバンクモバイルが25万5300件、au（KDDI）が21万2700件、NTTドコモが14万3400件となった。無線ブロードバンドサービスのWireless City Planningは13万3000件、UQコミュニケーションズは4万8600件、PHSのウィルコムは4万6800件と、それぞれ純増している。

　携帯電話番号を変更せずに携帯電話会社を乗り換える番号ポータビリティ制度（MNP）の利用状況は、auが6万2900件、ソフトバンクが3万1200件の転入超過（プラス）となる一方で、ドコモは9万3200件の転出超過（マイナス）となった。

ドコモ純増

　1月、純減となったドコモだったが、2月は再び純増となった。2月18日には、「Xi」の契約数が1000万件を突破している。

　また、ウィルコムは、2月、PHSの累計契約数が500万件の大台を超えた。同社は2012年9月に500万達成を発表しているが、このときは、PHSにMVNO展開する3Gサービスの契約も加えて発表していた。TCAの集計上、MVNOの契約数はMNO、つまり通信網を持つ携帯電話事業者に計上される。今回の500万達成は、同社のPHS網のみの累計契約分となる。

　さらに、UQコミュニケーションズについても、2月9日、累計契約数が400万件を突破している。2012年7月の300万契約達成から半年で100万契約を上乗せした形になる。

　Wireless City Planningは、2月、累計契約数を99万7200件とした。毎月10万件以上の純増を記録しており、このまま順調に行けば、3月にも100万契約の大台を突破することになる。同社はソフトバンク傘下の通信事業者で、ソフトバンクはネットワークを借り受ける形で、AXGP方式の高速通信サービスを「SoftBank 4G」を展開している。MVNO展開しているのは、ソフトバンクモバイルとTOKAIコミュニケーションズ（旧ビック東海）の2社。

　なお、携帯電話全体の契約数の合計も1億3013万4900件と大台を突破している。

通信システム、プリペイド、ネット接続サービス

　2月の集計値を通信システム別に見ると、「Xi」のサービス名称でLTEサービスを展開するドコモが78万6200件の純増を記録し、同社はW-CDMA方式については64万2800件の純減となっている。auとソフトバンクは、iPhone 5の発売以降、LTE単体での契約数を公表していない。

　プリペイド契約の端末については、ドコモが1600件の純増となり、auが1600件、ソフトバンクが2900件の純減となった。通信モジュールは、ソフトバンクが8万6900件、ドコモが5万5400件、auが2万1900件の純増を記録している。

　インターネット接続サービスについては、ソフトバンクのYahoo!ケータイなどが17万1400件、auのEZwebやISNET、LTE NETが15万3000件の純増。ドコモのiモードおよびspモードは4万9500件の純減となっている。

【携帯電話：各グループごとの加入者数および総計】

【通信方式別：NTTドコモの加入者数】

【内訳：通信モジュール】

【内訳：インターネット接続サービス契約数】

【内訳：プリペイド契約】

【PHS：加入者数】

【BWA：各グループごとの加入者数】