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「LINE」スタンプキャラが本格展開、漫画・アニメも開始

「LINE」スタンプキャラが本格展開、漫画・アニメも開始

 NHN Japanと小学館集英社プロダクション(ShoPro)は、「LINE」のスタンプキャラクターを本格展開すると発表した。グッズ展開が強化されるほか、漫画、アニメの展開も明らかにされた。

 ShoProは「ドラえもん」や「ポケットモンスター」など幅広いタイトルのキャラクターを商品化しているが、10月から「LINE」のキャラクター商品化窓口についても一括して担当する。今後は商品や情報発信の世界展開も予定されている。

 また、小学館の週刊少年サンデーでは、2013年1月9日に発売される6号より漫画「キャラクタイムズ」(漫画・萬屋不死身之介)が開始。ストーリーは、キャラクターを育成するための専門学校「東京キャラクターズスクール」に入学したコニー、ブラウン、ムーンといったLINEキャラたちの学園物語となっており、ブラックユーモアが効いたコメディ作品になる。

 集英社の週刊ヤングジャンプでも連載が開始され、2013年1月4日発売の合併5・6号より「LINE OFFLINE~ボクら図鑑~」(漫画・Team.きんだいち)が開始される。「LINE OFFLINE」は、同じ会社で働くムーン、コニー、ブラウンなどによる日常4コマギャグ漫画で、漫画を担当するTeam.きんだいちは金田一蓮十郎が率いる漫画家ユニットとなっている。

 アニメ展開として、2013年1月7日からテレビ東京にてアニメーション「LINE OFFLINE ~サラリーマン~」の放映が開始される。放送時間は毎週月~水曜日で、25時30分~25時35分の5分間番組となっている。内容はLINEのキャラクターによるシュールなギャグを、サラリーマンの世界で描くもので、ムーン係長(声:森川智之)、ジェームズ課長(声:風間勇刀)、OLのコニー(声:金田アキ)など多数のキャラが登場する。アニメーションの制作は小学館ミュージック&デジタルエンタテイメント。

春には30分のアニメやファッション雑誌での展開も

週刊少年サンデー 編集長の鳥光裕氏(左)、週刊ヤングジャンプ 編集長の嶋智之氏(右)

 13日には都内で記者向けに発表会が開催された。週刊少年サンデー 編集長の鳥光裕氏は、学園物語となる「キャラクタイムズ」について、コニーが主人公で、ブラウンやムーンなどが登場することを紹介。「先生役はジェームズだが、どんな先生になるかは、連載を見てからのお楽しみに」と語った。

 週刊ヤングジャンプ 編集長の嶋智之氏は、4コマ漫画の「LINE OFFLINE~ボクら図鑑~」について、「ほんわかと楽しい4コマ」と紹介、キャラクターはムーンが中心で、ほかのスタンプキャラも多数登場するとも。購買層である20~40代の読者が共感できるような設定になっているという。

 発表会ではこのほか、2013年4月から30分のアニメ番組が企画されていることや、「マーガレット」での漫画連載が決定し、ファッション雑誌の「CanCam」とのコラボ企画が進行していることも明らかにされた。

週刊少年サンデーでの新連載「キャラクタイムズ」
週刊ヤングジャンプの新連載4コマ漫画「LINE OFFLINE~ボクら図鑑~」
マーガレットでの連載、CanCamとのコラボ企画
4月には30分アニメも

 発表会の後半、挨拶に登壇したNHN Japan 代表取締役社長の森川亮氏は、LINEのキャラクターの人気が高まっており、またアジアでも人気を獲得している様子を語り、グッズなどの商品化のニーズが多く、ShoProに一括して依頼することにした経緯を紹介。「世界に広げて行きたい」と意気込みを語った。

 小学館集英社プロダクション 代表取締役社長の紀伊 高明氏は、キャラクタービジネスを45年に渡って手掛けてきたことに触れ、LINEのキャラクター展開についても、アニメ化やグッズ展開のノウハウを注いでいく方針を示した。また、海外展開について聞かれると「当然視野に入れている」とした。

 森川氏は収益性の質問に対し、「LINEのロイヤリティを高めていきたい。キャラクターが広がることでLINEのユーザーも広がる。LINEそのものの拡大を目的としてやっていく」と今回の展開の方向性を説明している。

NHN Japan 代表取締役社長の森川亮氏
小学館集英社プロダクション 代表取締役社長の紀伊 高明氏

太田 亮三