LGの携帯デザインコンペ、2012年の受賞作は


 LGエレクトロニクスは、携帯電話のデザインコンペティション「LG Mobile Design Competition 2012」の結果を発表した。20日には都内で表彰式が行われた。

 5回目となるLG主催のデザインコンペは、もともと学生を対象にしたものだったが、徐々に社会人からの応募も受け付けるようになり、前回同様、今回もまた2013年~2014年の商品化を目指す「リアリスティック部門」と、5年後に向けた「アイデアリスティック部門」の2部門が設置された。LG日本法人社長の李揆弘(リ・ギュホン)氏によれば「応募作品は320点」だったとのことで、今回は、各部門のゴールド、シルバー、ブロンズの3賞が発表された。

Touch
LG日本法人社長の李氏(左)とグランプリに選ばれたアンドレア・ポンティ氏(右)Touch
審査員と一次審査および最終審査通過者

 また、両部門の垣根を超えて、最も優れた作品ととしてアンドレア・ポンティ(Andrea Ponti)氏の作品「Touch」がグランプリに選出された。過去2年、グランプリは該当なしが続いており、3年ぶりの選出となる。「Touch」は、一見すると横長の折りたたみ型端末で、ディスプレイ部とキーボード部で構成されているように見える。ただ、キーボード部は、画面表示の内容にあわせてキーが盛り上がって、変化するとのことで、たとえば表示する写真の様子にあわせて触感を楽しめたり、視覚障害者でも扱いやすかったりといった使い方が想定されている。

 冒頭に挨拶した李氏は、「iPhone以来、さまざまなスマートフォンが登場しているが、どこで差別化するかが課題。色や素材などデザインは最も重要な差別化ポイントだ」と述べ、デザインコンペの意義を強調した。

リアリスティック部門ゴールド賞に選ばれた石花啓樹氏(右)石花氏の「jog」
アイデアリスティック部門ゴールド賞のタカノ ジュン氏(右)伸縮する機構でディスプレイサイズまで変わるというタカノ氏の「Lattice」




(関口 聖)

2012/11/20 20:26