電力を“見える化”、節電生活支援「エコビト」のトライアル開始


 KDDIと住友商事は、ライフスタイルに応じて節電に関するアドバイスを行う生活支援サービス「エコビト」のトライアルサービスとなる「エコビトとらいある」の提供を開始する。

 「エコビト」は、利用者の家族構成や居住地域、使っている家電機器などの情報を組み合わせて、節電のアドバイスを行う生活支援サービス。KDDIと住友商事では事業化に向けて検討し、7月30日よりトライアルサービス「エコビトとらいある」を実施する。

 「エコビトとらいある」では、環境エネルギー総合研究所が保有する650万パターン以上の生活支援アドバイスのうち、家族構成や使用する家電機器、ライフスタイル、気候風土、住宅特性などに応じて約5万パターンの節電行動をアドバイスする。SNSと連携してユーザー間での情報共有が可能となっている。

 また、宅内の分電盤および使用電力量の大きな家電に電力量センサーを設置し、パソコンやスマートフォンで節電効果もチェックできる。子供の成長に合わせた家電機器の買い換え時期や推奨家電のタイプなども提案する。

モニター募集

 KDDIと住友商事では、2012年7月30日~2013年1月31日かけて、200世帯を対象に実験を行う。これに伴って、7月19日より首都圏の160世帯を対象にモニターを募集する。残りの40世帯は社員モニター。

 首都圏エリア在住で、auスマートフォンの契約および宅内ブロードバンド環境が必要。利用中と利用終了後にアンケートに回答する。サービスの利用料や機器利用料は無料で、パケット通信料とブロードバンド回線の料金は利用者負担となる。トライアル参加者にはauポイント5000ポイントが付与される。「エコビト」の応募サイトやauポータルのリンクから応募できる。

 KDDIでは昨年、節電支援サービス「KDDI 節電ひろば」を展開し、節電の度合いによってポイントを付与するサービスなどを実施した。サービス提供後のアンケートなどで課題が見えてきたところで、住友商事から「エコビト」について呼びかけられ、今回のトライアルサービスの提供が決まったという。

 なお、「KDDI 節電ひろば」のアンケートでは、サービスが良ければ節電に応じたポイント付与の有無を問わないとするユーザーが半数以上を占めていたという。このため、「エコビト」では節電に応じたポイント付与は行われない。

 




(津田 啓夢)

2012/7/18 14:24