ソニー、「Music Unlimited」を報道関係者向けに披露
ソニーは7月4日、前日より日本でのサービス提供を開始した音楽配信サービス「Music Unlimited」について報道関係者向けの説明会を開催した。
Music Unlimitedは、30日間1480円で1000万曲以上の洋楽・邦楽がインターネットにつながった各種デバイスで聴き放題になるというサービス。WindowsやMac OS搭載のパソコンはもちろんのこと、AndroidスマートフォンやAndroidタブレット、PlayStation Vitaといったモバイル機器、PlayStation 3、ブラビアなどで利用できる。iPhoneやiPadといったiOS搭載機器についても7月中旬以降サポートされる予定となっている。フォーマットはHE-AAC(48kbps)。
同サービスは、ストリーミングでの利用が前提となるので、基本的には1契約につき1ストリーミングという形で利用することになる。しかし、地下鉄や飛行機といった通信が利用できない環境でも音楽を楽しめるよう、Android端末やPlayStation Vitaといったモバイル機器向けにはオフライン機能が用意され、Android端末であれば4000曲、PlayStation Vitaであれば1000曲を上限に端末内に保存できるようになっている。1契約につき、3台までのモバイル機器を登録できる。
利用にあたっては、Sony Entertainment NetworkのID登録が必要となる。現在のところ、決済方法はクレジットカードのみとなっているが、担当者によれば、他の決済方法への対応も検討しているという。
説明会では、実際にPlayStation 3やPlayStation Vita、Xperiaといった機器でライブラリーを共有したり、オフラインで利用したりする様子が披露された。個々の曲に対して「好き」「嫌い」の評価を行っていくことで、ユーザーが好むであろう曲をすすめてくれるなど、使えば使うほど進化していく姿も面白い。担当者は、同サービスを通して「新しい音楽に出会って欲しい」と語る。
定額での音楽配信サービスとしては、自由に選曲できない一方で利用料が月額315円と安いauの「うたパス」やドコモの「MUSICストア セレクション Powered by レコチョク」、同じくauが一足先にサービス提供を開始した「LISMO unlimited」(月額1480円、100万曲)といったサービスがスマートフォン向けに提供されている。
また、古くはドコモがNapsterと組んでフィーチャーフォン向けに提供してきた「うた・ホーダイ」(月額1980円、30万曲)のようなサービスも存在した(2010年5月末で終了)。
1000万曲という豊富な音源を武器に、ソニーがどこまで市場を拡大できるのか。今後の動向を見守りたい。
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2012/7/4 21:46